月別アーカイブ: 2017年1月

アラタキ営業所

朝6時。気温3度。雨。最高気温10度。久しぶりに凍結の心配なしの朝。

連日、凍結防止の排水をしたため井戸の水量が減少し、今日の雨が見込みどおりでない場合は「灌水ポンプ」で散水しようと昨日、混合燃料を3リットルつくり準備はしていたが、9時前からまとまった雨の恵みをいただく。

気温は3月並みだったが、日差しなく作業場寒し。昨夜、女房床屋で散髪したので頭も寒く「すぅーすぅー」した。

Fさんが鶏舎からドンドンたまごを運んで来るが、寒さで作業が追いつかず、昼前にストーブのスイッチを入れる。

鼻の奥が熱く、風邪かもしれないと心に力を入れながら仕事をした。

昼食を終えたFさんが、私の斜め前、いつものようにダルマストーブの脇に座り「タマゴを4パックお願いします」と1300円差し出した。

彼が近所からタマゴの注文を受けると、何か私も少し嬉しくなる。

タマゴの売り上げ云々より、在宅が長かった彼がココで仕事をしていることが近所の皆さまに認められていることが嬉しいのである。

おつりの20円を渡しながら「今日の注文はカメヤマさん?それともナカハタのおばちゃんかね?」と尋ねたところ

「いんにゃ。きのう近所のおばちゃんが家にタマゴを買いに来たけど、タマゴが家になかって迷惑かけたから」

「家はタマゴ屋みたいなもんじゃからタマゴがなくて近所の人に迷惑をかけるといけんから4パックほど家に置いとく」

と続けた。

話をよく聞いてみると、近所に新しいお客さまが増えたらしい。

「Fさんの家は、しんあい農園荒滝営業所じゃねぇ」と冗談を返すと、クスッと笑みが漏れた。

代金の受け取りが少し気になり、きちんと集金ができるてるか聞いたところ

「一パック300円もらいよる」と平気で返事をするので、もう20円貰うよう強く話したが

「お世話になっちょるから、これでエエ」とバッサリ。

しんあい農園荒滝営業所は店主の「男気」で、少しずつだがファンが増えている。

あだちまさし。

(-.-)Zzz・・・・

朝6時。−1度。晴れ。最高気温10度。ただ朝3時−3度を記録していた。

土曜日は直売所へのお客さまが多く、朝からタマゴのパック詰めが忙しいので、昨夜は凍結事故のないよう少し多めの凍結防止排水をした。

夜が明ける時間が、もっとも冷え込む。

井戸の水量も気がかりで、タマゴが先か、水を止めるのが先かでバタバタ鶏舎を周る。

鶏は日長で四季を感じので、日長の適正管理が産卵に大きく影響する。

冬至も過ぎたが、思い描く産卵状況になかったことと、この冬の冷え込み方が例年と違ったこともあり、朝の点灯時間を緩めることに多少躊躇があった。

今週、鶏舎の中で「居眠り」をしている鶏が多少、目についたが、「もう少し辛抱してくれ」と鶏の頭を叩きながらの採卵。

今朝は予報を下まわるほどの気温低下がなく、凍結事故もなかった。

先月入った若鶏もエンジン全開の産卵に達したことと、明日からは早朝の冷え込みが穏やかになりそうので、点灯時間を二段階一気に下げた。

春先には、よく鶏の悪い癖が出る。

今年は、鶏舎内での事故が起こらないよう、

自分に出来ることはして、天候を予測しながら、あとは「鶏さん」の力を充分発揮できる環境をつくるのが私の仕事。

今日も一日おかげいただきました。

きっと、そうだと信じて・・・

あだちまさし

凍結破裂

朝6時。気温−3度。晴れ。最高気温8度。朝4時の最低気温−5度。放射冷却で日の出時間に急激に気温が下がり大霜。

強い寒気は今日で山を越えたと思う。ただ、ここ数日、予報気温を下回る寒さで鶏舎の飲水の凍結がひどかった。

予報気温が−5度を越えると雨戸を全部閉めて防寒体制に入るが、予報気温は−3〜4度。

夜空も曇りという予報だったので凍結防止の排水のみで対応したが、昨日は排水したにもかかわらず、チョロチョロ流れる水が排水口から凍結し、久しぶりに塩ビパイプが破裂した。

昨日、配達中にFさんから破損の連絡あり、農園に帰ってからの仕事もあるが、二人で水まわりの補修。

夕方、排水口の水量を確認に行った際、わずかな水漏れを見つけたが、日没近く、応急処置で対応し、今日も二人で水まわり補修。

農園でFさんが働きはじめて5年を経過したが、凍結防止の排水をした上での破裂は今回が初めての経験だった思う。

水が飲めない鶏がざわつき、凍結した水で膨張破裂した送水パイプからは水があふれ出る。

経験が浅かったころ、鶏の欲求を満たしてやりたい気持ちと、水漏れを早く処置したい気持ちが「焦り」となり、慌てて継ぎ合わせたパイプが不完全で何度もやり直した苦い思い出がある。

昨日と今日、彼を助手にし、自分の焦る気持ちは「グッ」と抑えつつ、破損の箇所を確認、補修の手順を見せながら、ゆっくりと二人で補修作業をこなした。

年明けから思い描いた生産ペースに届かず、天候のせいだと言い訳しながら来たが、この一週間、自分自身が作業を見直す意味で鶏舎に入る回数を増やした。

少し糸口が見え、今週火曜日くらいから生産が上がりはじめた。

そんな試行錯誤の中、昨年の手帳を開くと「1月23日〜25日。大雪。最低気温−6度」

昨年の極寒と大雪で低温に神経を使い、積雪の中作業をした。今までの、多くの失敗したことを思い出しながら、

今日一日に感謝した。ありがとうございます。

あだちまさし。

冷えました

朝6時。気温0度。くもり、粉雪、晴れ、雨の急がし天気。最高気温4度。最低気温-3度。

昨日の積雪は足の踝(くるぶし)程度だった。正午前には雪溶けしたが、日当たりの悪い場所は乾燥せず。

今朝の路面はなかなかのピカピカ具合で、この冬はじめての緊張運転。

寒気に注意していた鶏舎の凍結防止排水だったが、数箇所ほど完全に凍結した。

凍結した鶏舎に入ると、鶏がまとわり着き水分を催促する。気温は緩やかに上昇したので大きな難はなく。

農園での仕事を終え、予定どおりの配達を済ます。

小野田市西部の月曜日に毎週お伺いするお客さまの勝手口で、いつもの「おかっぱアタマ」の幼児と対面。

何か子育てに「思い」にあることは、以前から感じているが、一歩踏み込む時間と勇気がなくのお付き合い。

今日の「おかっぱアタマ」は手作りの「ふんどし」でお迎えであった。

「将来が楽しみですねぇ」と談笑し、私より若いお母さまの背中を押した。

あだちまさし。

明日は積雪予報

朝6時。気温1度。くもりのち晴れ。最高気温3度。急激な冷え込みなく鶏舎の飲水凍結は心配ないが、冷たい風が終日強く、空が低く重たい一日。

早朝からFさんが採卵を頑張ってくれ、省エネ仕事で一日をスタートさせてもらった。

年が明けて二週間たち隔週お届けのお客さまとも全て新年のご挨拶を済ませた。

年末年始にかけ、農園の作業場は交代勤務。毎年、この時期かなり疲労が溜まる。ホッと息を抜くことができない期間が約一ヶ月。

気の緩みが大きな事故やミスに繋がらないか疲れた体に鞭をうつ寒い時期。

今日は、大切な友人と母方の祖母の「命日」。もう一段、心に新年を入れる。

明日は積雪予報。凍結防止の排水や積雪予防の対策、積雪時に停電がよくあるので発電機の調子を確かめ燃料を注ぎ足した。

今日も無事終え、また明日。

厳しい寒さの仕事になると思うが、明日が迎えられることに感謝。

あだちまさし。

寒たまご

朝6時。気温2度。くもり。最高気温6度。早朝の冷え込みは数日前の予報からすると厳しくないが、日照少なく冷たい風。

これから週末にかけ厳しい寒さの予報。今日、夜の北風を避けるため鶏舎の雨戸を一部閉めた。この冬初めて。

鳥インフルエンザのニュースが多い事もあって、お客さまから様々な質問や、温かい励ましの言葉をいただくが、鶏たちは元気いっぱい。

秋口からしっかり脂肪を溜め込んだ体の上には羽根で覆われているから。この羽根を脱ぐことが出来ない真夏の体力低下に比べると鶏の健康状態はすこぶる良い。

寒さは厳しいが日に日に伸びる日照時間に、鶏のリズムはぐんぐん春へ向かっていく。

今は「寒中」。

暦の上で、小寒から節分までの一年で最も寒いと言われる時期。

昔から「寒卵」と俳句の季語にあるように、寒さが一番厳しい今がタマゴの旬。

体力を維持するため充分に栄養をとり、寒さに耐えながら産み落とすタマゴは滋養が高いと昔から言われている。

寒さで少し生産は落ちたが、先月末に入った若鶏が力を絞って産卵をぼつぼつはじめた。

温かい部屋で仕事をしながら、寒さに耐える鶏を想像すると少し心が痛むが、明日も元気に産卵してくれることを願うのみ。

今日も一日、ありがとうございます。

あだちまさし。

おみやげありがとう

朝6時。気温3度。晴れ。最高気温12度。3月なみの穏やかな一日。

採卵をFさんにお願いし、小野田の配達へ出かけた。

3日休みだったIさんも今日から仕事始め。選別のパートさんも今日から。

朝は挨拶することなくだったが、配達から帰った昼すぎに新年の挨拶をして、自分の持ち場へつく。

Iさんは元日に三社参りのバスツアーが恒例行事。家族5人と叔母さん家族、あとお婆ちゃんで賑やかに大宰府天満宮へバスで出かける。

初出勤は農園で働くみんなのおみやげを持参。誰が何をもらったか聞いたことはないが、今年、我が家が頂いたのは「八女抹茶ばうむくへん」。

売り場で彼女が真剣で商品を選ぶ姿が想像できる。交換ノートにお礼を書いておいた。

少々、体が重い一日の始まりだったが、先月、グリーンコープさまから私どものタマゴに引越して下ったお客さまから、先月分の代金とともに嬉しい手紙が添えられていた。

「おめでとうございます。

おいしいたまごに、であえて とてもうれしいです。

本年も又どうぞよろしくお願いしたします。」

こちらこそ、ありがとうございます。

あだちまさし。

リトル釜山で家族サービス

朝6時。気温3度。晴れ。最高気温11度。一月とは思えない温かく穏やかな日差し。終日、作業場のシャッターを開けて仕事をした。

年始の二人作業三日目。昨日はかなりペースを上げて仕事をしたので、Fさんの採卵をいつも多めに手伝うつもりで仕事を始める。

7時前に鶏舎の中でメール着信。Fさんから「寝坊しました。ごめんなさい」

彼の寝坊は想定外だったが、それなりに仕事は進めていたので心にゆとりもあった。正月前に2連休してもらったが、正月から3日間の仕事は胆力がいる。

7時半前に寝起きのまま出勤してきた彼に、笑顔で挨拶し、少し時間をとって、言葉をお互いゆっくり投げた。

毎年、唐戸魚市場さまや浪花さまに「仕事始め」に社員さんやお客さまへ配られるタマゴを大量にご注文をいただく。

年末年始にタマゴの在庫が増えないように温かいご配慮からの発注である。

一昨日、昨日と2日掛かりでご注文いただいたタマゴを年始の挨拶状とともにパック詰めさせていただいた。

両親が早朝から軽ワゴン満載のタマゴを積んで下関に出発し、お客さまの温かいお気持ちと、高齢にさしかかりつつある両親に配達をお願いすることに心が痛む。

年末年始、曜日を忘れがちだが昨日は「月曜日」

毎週月、金曜日で「下関大丸フレッシュワンさま」へタマゴをお届けしているが、商品を中継してくださる青果中卸「田中青果さま」が正月休み。

売り場は休みなしなので、タマゴのリクエストはある。盆正月は宅配便を使うことがあるが「1月2日は直接売り場へお届けします」とお約束していた。

月曜日はタマゴ直売所が定休日、予約受け取りのお客さまがないので、下関で家庭サービスをしたいと少し下心もあった。

農園の仕事と、いつもの小野田市内西部の配達を終えて、一旦、自宅へ帰り、しばらく会っていない長男以外の家族とタマゴを乗せて下関へ車を飛ばした。

初売りで出入りが込み合う夕方の四階立体駐車場へ車を止め、子供と家内はシーモール。私はタマゴを抱えて大丸へ。

人がごった返すデパ地下を両手タマゴで掻き分けながら、生鮮売り場で声を張り上げている店長さまの声をたよりに。

電話は頻繁にあるが、一年ぶりに店長さまと顔を合わせ、12月30日に並べたタマゴが完売している店頭を前に少しだけご挨拶と近況を交わさせていただた。

仕事を終え、家族と合流。次男は「トレーナー」、長女は高校入学してから使う「弁当箱」を購入していた。

中学生になると初めての「シーモール」も少し物足りないようである。

正月なので少し奮発して下関のリトル釜山「グリーンモール」の「やすもり本店」で夕食。20年ぶりに「とんちゃん鍋」を食べ、閉館寸前の海峡夢タワーから門司港と下関市街の夜景を眺め、赤間神宮へ参拝して帰る。

充実した年末年始。明日からタマゴも通常どおり。

無事に新しい年を迎えられたこと心からお礼申し上げます。

あだちまさし。

スタート

朝6時。気温0度。晴れ。最高気温10度。穏やかな晴天で新年をスタートさせた。

出勤前、吉部八幡宮さまへ参拝。

昨年のお礼と今年の願いをし、格式ある境内で一人で贅沢な初詣をさせていただいた。

犬の散歩に出かけるイサオさんに、今年はじめの新年のご挨拶。良いタイミングでお話でき、おかげいただきました。

鶏舎に入り、鶏にも挨拶しながら。

夜明けごろ、Fさんが出勤し、作業場で新年の挨拶を交わし、2日休みだった彼に鶏舎の状況を伝え、自分の仕事をはじめる。

機械を使っての二人作業の際、いつもながらだが、休日の様子や、家庭のことを聞きながら手を動かす。

同居している甥っ子の「まぁくん」に「お年玉」をいくら包むか尋ねたところ。

「今年はやらん」と即答。

手を動かしながら理由を尋ねると「12月に自分のテレビを買い換えたから」とのこと。

「すごいねぇ。大きなテレビじゃろう。いくらじゃった?」と言葉を投げる。

「・・・35インチで5万円」と。

「例のDVDも大迫力で羨ましいねぇ」と私が話を振り、彼が頭を掻きながら

「・・・まぁ」と男の笑顔でボソボソ返事。

今年も一年、よろしくお願いしますの二人タマゴリレーで元日の仕事を終えた。

今年は曜日の配列から、日曜日に個人宅への発送を集中させている都合上、出荷や在庫管理の悩みが少ない正月だった。

お客さまに支えらて、鶏と共に、一緒に汗を流してくれる仲間に感謝を心から感じる元日。

今年も、どうそお引き立てのほどよろしくお願いいたします。

あだちまさし。