朝6時。気温3度。雨。最高気温10度。久しぶりに凍結の心配なしの朝。
連日、凍結防止の排水をしたため井戸の水量が減少し、今日の雨が見込みどおりでない場合は「灌水ポンプ」で散水しようと昨日、混合燃料を3リットルつくり準備はしていたが、9時前からまとまった雨の恵みをいただく。
気温は3月並みだったが、日差しなく作業場寒し。昨夜、女房床屋で散髪したので頭も寒く「すぅーすぅー」した。
Fさんが鶏舎からドンドンたまごを運んで来るが、寒さで作業が追いつかず、昼前にストーブのスイッチを入れる。
鼻の奥が熱く、風邪かもしれないと心に力を入れながら仕事をした。
昼食を終えたFさんが、私の斜め前、いつものようにダルマストーブの脇に座り「タマゴを4パックお願いします」と1300円差し出した。
彼が近所からタマゴの注文を受けると、何か私も少し嬉しくなる。
タマゴの売り上げ云々より、在宅が長かった彼がココで仕事をしていることが近所の皆さまに認められていることが嬉しいのである。
おつりの20円を渡しながら「今日の注文はカメヤマさん?それともナカハタのおばちゃんかね?」と尋ねたところ
「いんにゃ。きのう近所のおばちゃんが家にタマゴを買いに来たけど、タマゴが家になかって迷惑かけたから」
「家はタマゴ屋みたいなもんじゃからタマゴがなくて近所の人に迷惑をかけるといけんから4パックほど家に置いとく」
と続けた。
話をよく聞いてみると、近所に新しいお客さまが増えたらしい。
「Fさんの家は、しんあい農園荒滝営業所じゃねぇ」と冗談を返すと、クスッと笑みが漏れた。
代金の受け取りが少し気になり、きちんと集金ができるてるか聞いたところ
「一パック300円もらいよる」と平気で返事をするので、もう20円貰うよう強く話したが
「お世話になっちょるから、これでエエ」とバッサリ。
しんあい農園荒滝営業所は店主の「男気」で、少しずつだがファンが増えている。
あだちまさし。