ものさし

朝6時。気温14度。晴れ。最高気温23度。お出かけ日和である。

世間はGWなので勤務シフトを変えていた。想定外のことが起こらないよう一ヶ月前から気を配っていたが、1週間前から気温の上昇激しく若い群の初産ペースの上がりが鈍い。

今日から明日までIさん休み。水曜日のお客さまの都合で前日の午後と、本日の午後に配達を振り分け私が現場で仕事をするので選別のF井さんも休み。

2日間休んで出勤してきたFさんの、朝の第一声は「すいませんけど、膝が痛いです」

彼の母親が勤める仕出屋も超繁忙期、同居のお姉さんが勤務する吉部で唯一の老人施設も通常どおり。

彼の甥っ子、小学3年生の「まぁくん」は、母親とともに施設を利用する老人と同じ時間を過ごす。

吉部にいると違和感がない光景だが、「待機児童」という単語に括られ、それに直面し、一日の時間と仕事に追われる人にとっては考えられない楽園である。

長い間、経営者としてトップランナーだった方の話しを聞く機会がよくある。10年前、20年前などと過去と比較する話しを良く耳にするが、私は経済ジャーナリストでもないし、評論家でもないし、それに加えて頭の回転が遅い。

ただ、GWを母が勤務する施設で過ごす「まぁくん」は過去の経験と比較することなく。私の3人の子供もそうして大きくなってきたのだと感じる。

他人と比較することなく、「 」が付いている人生に自分の環境に上手に折り合いをつけ、時には諦めもあっただろう。

私の3人の子供が、世間一般のGWを体験した時、罵られるか、ありがたがられるか想像もつかないが、「まぁくん」も含め、ある種、休日がない家庭で育った子どもでしか育たない「胆力」。

経験の「ものさし」がない。純粋な目で常に親の仕事ぶりをみているからこそ培える「力」。

まぁ、自分勝手に「ものさし」をつくり、私も折り合いをつける。

昨夜、李社長と「とりまんま」で食事をした。

昨年末から私が考えている鶏肉加工を提案していたが、ライズ社で検討している「スープ」の原料する「骨」を逆提案され、

とても有り難い商談だったが、農園の処理羽数と、県内で繁盛店を5店舗展開されるライズ様と「マッチング」できるか、かなり時間をかけて試算し、なんとか事が前へ進む目処がたったので、初めて李社長と。

生産者、近隣の農家さんの話しを大いに聞いてもらい、繁盛店を多店舗経営される苦労もたくさん聞かせていただき、おおくを学ばせていただいた。

とりまんまの西村店主が力を入れ、今月から大きく宣伝されている「水炊き」のスープを湯呑みで試飲させていただいた。

「骨」からに感動。

李社長からテーブルに運ばれるまでの和牛を聞き、いつも丁寧に仕込みをされる「とりまんま」さんの濃厚絶品スープに感動。

もう一度、鶏肉について考え直してみる「大きなキッカケ」を頂き感謝。

あだちまさし。