ノートが少し嬉しかった。

朝6時。気温19度。くもり。最高気温24度。湿度やや高め。

今年のはじめから、Iさんに給餌の指示を細かくするようになった。鶏が体力を落とす、これからの時期に備えてのこと。

鶏の「食べたい欲求」を促したいために、そのようにしてきた。玄人の鶏も渋々といった具合で舌を出して粉を舐めている。

バケツに飼料を注ぎ、Iさんが鶏舎に入ると大歓迎で迎えられるような状況。

私の仕事量が少しずつ増えてくるのを察してか、彼女の仕事に対しての細かな心配りが見えるようになったのは最近のこと。

もしかすると、彼女のサインを私が見落としていた可能性もある。

彼女に給餌の指示を伝えるメモが習慣になり、時折、細かな指示を「交換ノート」に番号をつけて箇条下記にすることも増えた。

昨日、休日を利用して「道の駅めぐりバスツアー」に親戚で出かけた様子をノートに綴っていた。毎年恒例行事で原鶴温泉方面へのツアーである。

3箇所の駅を回るコースだが、私がノートに書くのと同様、?○○駅という具合から始まり、そこで何を買い、何を食べたと書いてあった。

はじめての書き方だったので、アンダーラインを引き「様子がよく伝わります。楽しかったようですね。良いリフレッシュができましたね」と書き添えて返す。

彼女の少しの成長が嬉しかった。

あだちまさし。