容赦ない暑さ

朝6時。23度。晴れ。最高気温34度。ウダルようなとか、容赦ないとか、とにかく逃げ場のない暑さ。

配達に出掛けたいがタマゴが揃わず、「もうぉいいかぁい?」と鶏の機嫌を伺いながら鶏舎を回る。

鶏は「日長」を感じて産卵活動をするので、暑さはともかく、夏至以降、今の下降気味の日長は産卵を減少をさせる一つでもある。

これは鶏本来の姿。ケージに入れず平飼いでストレスを減少させて飼育しているが、鶏が持つ力を最大限に発揮させるため「日長管理」は大切にしてきた。

飼料の摂取量も落ち、産卵率も多少下がる。加えて、体力を振り絞って産卵するので産卵時間も遅くなり。

私たちの都合から考えると、大変「厄介」な季節を通過している。

「冬至」からは日長が伸びるので、鶏の寝起きを緩やかにするよう朝の点灯時間を下げていく。気候も良いし割かし、この作業は神経を使わない。

「夏至」から日長が下がる時期の早朝の点灯延長は少々神経を使う。暦上では「秋」が近づいているが、この「暑さ」。

いかに、ストレスフリーで飼育していても鶏も、逃げ場のない暑さに打ちのめされる。

梅雨明けから点灯時間を少し早め、先週末に「更」に荒治療で、鶏の起床時間を早めた。

早くタマゴを産んでもらいたいわけではなく、早朝の涼しいうちに、しっかり飼料を摂取してもらいたいため。

少しずつ効果は見え始めたが、真夏の日差しは今日も容赦なかった。

しばらく「暑さ」に追い追われながらの仕事が続く。

年々、暑さが身に堪えるようになり、私の体力の衰えか、それとも、私たちを取り巻く「自然環境」がかわってきたからか。

ドップリ「吉部」に腰をすえながら、とにかく「暑さ」に打ちのめされる連続。

あだちまさし。