そうめん弁当

暑かった8月も明日で最終日。

8月初旬から生産がかなり落ち込んだ。例年のことではあるが、今年は夏に向けて準備、テコ入れしていたつもりだったが。

鶏の産み落とすタマゴを気忙しく汗と共に集め、お客さまにお届けする毎日。

お盆明けくらいから少し産卵状況も上向きかけたが、先週末の猛暑で、やや後退。一進一退の8月であった。

月、火曜日はFさんが休みなので、通常より長い時間、鶏舎の中で過ごす。

「暑さ」以外に生産が落ちる原因がないか、鶏を観察しながら、ゆっくり採卵して回る。

タマゴを買いに来られる近隣の農家さんや、お年寄りの方から「こんな暑さは経験したことがない」と、よく耳にする。

年々、暑さが厳しくなっているように私も肌で感じるので「ウンウン。しょうがない」と思う反面、ただ、それだけでは「あきらめられない」と気持ちを鼓舞しながらの仕事。

15年以上、鶏と生活してきたが、経験を「白紙」に戻し、とにかく「暑さ」以外の問題がないかと鶏舎を回る日々が続いた。

今日は気温が上昇したものの終日、風があり、日差しを避けると幾分か過ごしやすかったように感じる。

鶏たちも、そう感じて体力を上げてくれると嬉しい。

愛車のエアコンが故障して、先週から窓全開で運転している。荷台にタマゴを満載できるよう棚を置いているので、修理や点検するのに少し手間がかかる。

代車でハコバンを用意してもらっているが、水曜日の積荷は「棚」がないと運ぶことが出来ず、明日から定期点検でドック入りする。

エアコンが効かない車での配達なので、今朝、家内が「そうめん弁当」を持たせてくれた。

保冷バックに保冷剤でサンドイッチされた弁当箱には「そうめん」。保温用スープジャーには氷が入った「めんつゆ」。

久しぶりに車を木陰に止めて食べた「そうめん弁当」は、想像以上に冷たく美味かった。感謝。

あだちまさし。