反芻

今朝、Fさんと顔を合わせ簡単に挨拶をし、昨日のドーナツの行方を尋ねた。

帰宅するなり一個は自分が食べて、残りは家族で分けたようだ。甥っ子のまぁくんは朝食代わりにチョコドーナツを食べて登校したと聞いた。

家庭での話題が少し膨らんだようで私も嬉しい気持ちで一日をスタートさせる。

配達の途中、昨夜、彼と話した内容を反芻しながら運転した。自分が投げた言葉と、それに答えた彼からのわずかな言葉。

仕事時間外なので、こうしなさい、ああしなさい、というような言葉は使わず、最近、仕事で感じたことを彼自身の言葉で表現できるような問いかけを心がけ、できるだけ時間をゆっくり使って会話をすすめる。

私の問いかけに対して「うーーーん。うーーーん。」と長い時間考え、「それは僕も考えながらやってます」とか割かし簡単な言葉で答えが返ってくる。

私も、その場では「そうよね」とか肯定しながら頷くが、翌日、彼が「うーーーん。」と考えながら発した言葉を、もう一度、反芻してみるのである。

お互いに理解したつもりだがら行き違いはないか。お互いの仕事に甘えはないか。頼んだ仕事に無理はなかったか。など。

私も「うーーーん。」という具合で反芻してみる。

この「うーーーん。」タイムは彼と共に仕事を進めていく上で、かなり重要な役割を占めている。

あだちまさし。