耐性と泰然

休日明けのIさんとの交換ノートを開く。

いつものように家族とショッピングを楽しみ、夕食は「すきやき」と書かれている。アンダーラインを引き「いつもご馳走ですね」と返信した。

ノートには3日先までの天気予報とプロ野球の結果。昨日まで彼女が愛する巨人と我らが「広島カープ」が3連戦。2勝1敗で広島勝ち越し。

土曜日はテレビ中継があったので私も久しぶりに途中から試合観戦した。見ごたえのある好ゲームで手に汗握りながら。

ネットや新聞では「巨人連敗」が大きく取り上げれられるが「広島カープ」の強さをもっと賞賛してもらいたいと感じるのは私だけではないと思う。

しかしながら、今年のセリーグは混戦模様でノートのコメントにも力が入る。

プロ野球の結果とともにスポーツ面を賑わしているのが「二刀流」で大リーグ挑戦中の大谷選手。様々な角度から取り上げれる姿は脱帽することばかりである。

ネットやIさんのノートでスポーツニュースをチェックするのが忙しい日々。そんな中、私が一番興味があるのは「イチロー選手」の動向や言動。

昨年末から去就が取り沙汰され、3月にマリナーズ入団が発表されてからのコメントには興味深いものが多い。

経験を積み重ねてきたイチロー選手ならではコメントは深く心に響く言葉の力がある。とりわけ入団会見でのコメントは心に響いた。

あだちまさし。

以下、イチロー選手のコメントに関する記事抜粋。

「いろんなことを経験しました、この5年半。また(耐性)が強くなった、(耐性)とはいろんなことに耐える能力、これが明らかに強くなったと言うことです」

控え外野手の立場がそうさせたのだと言う。また、124日間にも及んだ「無職の日々」には、この言葉を使った。

「いろんなことを考えました。周りも心配してくれることはたくさん聞いたんですけど、僕自身としては(泰然)とした状態であったと思います。

(泰然)と言う状態はプレーヤーとしても、人間としても、常にそうでありたいと思う目指すべき状態であったので、そう言う自分に出会えたことはとても嬉しかったです」

身につけた「耐性」が「泰然」を生む。世界最多の4358安打を放つ孤高の天才は(経験が人を育てる)と言っているのだと感じた。