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JAG07563 六さん 8月22日しんあい農園日記
( 1) 00/08/23 07:46 それぞれの考え方により違いはあるが、わたしは携帯電話が着信したとき「非通 知」は嫌な思いがしてしょうがない。家の玄関をノックして名前をあえて名乗ら ないのと同じだと思うから。これまでは「非通知」の着信は無視していた。今ご ろは受ける。一度だけ鍵山相談役から「非通知」の着信があったので。 今朝7時前、鶏をひとまわり見て歩いたあと携帯をみると「非通知」の着信履歴 が残っていた。後からわかったことは、タクロウ君の車のバッテリ―が悪く、少 々遅れることを連絡する「非通知」だった。 機能満載の道具に血を通わせるか、冷たい器械として使うかは、使う者しだいで 決まる。という話しをした。 有精卵を生産する目的で雄鶏が約30羽に加えて、徳地地鶏とチャボの雄が20 羽はいるから、雄だけで50羽が農園にはいる。この雄が日増しに成長し、朝の 時を告げるようになった。それは山に響きわたるほどの雄叫びである。それが、 毎朝3時ごろから始まる。 寝てしまえば、少々のことでは目が覚めないわたしであるが、50羽の鳴き声に はさすがに眠れない。3時半には寝床から抜け出しゴソゴソはじめる。すると、 5時ごろには空腹を感じて朝食となる。だいたいチ―ンのご飯と納豆、それに豆 腐と漬物ぐらいのお寺なみ献立である。 すると、10時ぐらいからまた腹が減ってくる。この繰り返しを続けているので、 慢性的寝不足と食事が不規則になってきた。10時過ぎまでに生んだ当日のタマ ゴを自宅に運ぶとき、もう眠くて辛抱ができず、路肩に停めて仮眠するのは珍し くなくなった。はやく仕事のリズムをつくらないといけない。 先日から気になっていたのは、夜、田んぼに石油ランプが灯かりをともしている 光景だった。最初「出た!」と驚いた。きのう昼、田んぼにおじいさんがいたの で尋ねてみた「こうすると、イノシシが恐れてこんのじゃ。いまは、米が乳のよ うな状態で、シシが夜食べにくるんじゃ」。 きょう、そのおじいさんが田んぼのアゼに腰をおとしていた。田の中はまるで大 蛇が動いたような跡が残り、稲のほとんどが倒れていた。声をかける勇気が出な かった。自然は厳しい。 00/08/23(水) 07:22 六さん(JAG07563) |
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