51969/51977 JAG07563 六さん 8月23日しんあい農園日記
( 1)  00/08/24 07:03                         
            
       
                        
                                    
自宅の裏庭に3年前イチジクと柿の木を植えた。家内が好物なので。今回は冬に
我流でせん定して、春前には牛糞堆肥をイチジクの周囲にいれた。それが功をそ
うしたのか、今年は実のなり具合がよい。                 
                                    
タマゴのお店に、2〜3日前からそのイチジクが「商品」として登場したので驚
いた。---朝とり 無農薬 と説明書きされ1個30円である。タマゴもよく売れ
るが、イチジクは完売である。といっても5〜6個の数ではあるが。     
                                    
これまでは、年間契約でまとまった金額が、納品後一ヶ月以内には送金されてく
る。という商いをしてきた。が、庭のイチジクを売るという商いの原点のような
ことに、ある種の感動があった。                     
                                    
国道190号線沿いに日曜大工の店がある。わたしもたまに木を買いにいく。実
はその店は工務店である。現場で残った材料を倉庫に積み上げ、頼めば寸法に切
ってもくれる。現場で燃やせばゴミだろうに、これで商いが成り立っている。 
                                    
先日訪れた小倉の卵家さん。ここの立地は住宅地の一角であり、おせじにも立ち
寄りやすい場所とはいえないが繁盛店である。卵家には「ここで買った満足」が
ある。                                 
                                    
こんなことを考えながら「それでお前はどうするのか」を自問している。   
                                    
タマゴの生産現場はお客さまには見えない。例えば、有精卵と称して売って、実
は雄鶏は1羽もいなくてもわからない。そんなことで商いができているとは思え
ない。真面目にタマゴをつくる。だから価格はディスカウントはしない。タマゴ
と価格に自信と誇りがもてる生産をしなくてはならない。ここが原点。    
                                    
徳地地鶏が生存競争をしている。負けた鶏は確実に死んでいる。きょう1羽雄が
硬直していた。隔離すれば死ぬまでにはいたらないがそれはしない。強い鶏が生
きなければ、弱い鶏が多くなると種が絶えてしまう。わたしがこの鶏を預かって
いるのは、絶滅寸前の種を残すということだと認識しているので、殺されるのを
黙認している。                             
                                    
夕方、薪をたくさん組んで灯油をかけて焼いた。午後10時ごろ、寝る前に鶏舎
の戸締まりを点検していると、まだその火が少し燃えていた。        
                                    
                   00/08/24(木) 06:36 六さん(JAG07563)


| 電子メール | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 |