52589/52623 JAG07563 六さん 9月8日しんあい農園日記
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自宅と農園を往復する道路側の家で、葬儀の準備が行われていた。後で知ったが、
70歳近い農家の方が、農機具の下敷きになり亡くなられたという、さらに、こ 
ういう事故は、高齢化がすすんだ田舎では珍しくないとも。じゃあ、もう20年 
もすれば米をつくる人は極端に減ってしまうのか。国の営みとしてアンバランス 
を考えさせられた。                            
                                     
養鶏マニュアルでは、産卵率や給餌、季節ごとの餌の配合などこまやかに書かれ 
ている。成鶏は決められた栄養が含まれた餌を、決められた量与えると、平均的 
な産卵率が求められるという図式になっている。養鶏は計算しつくされた歯車の 
なかで動くことが求められている。                     
                                     
しかし、それはケ―ジ「檻」飼いで一羽の管理ができるという前提であり、農園 
でしている放し飼いのかたちではなかなか理想に近づけない。つまり、給餌器の 
餌は平均的に食べることはせず、好きな穀物を最初に食べ、嫌いなものは残す。 
群の優先順位で、どの鶏も平均的に食べるということは難しい。        
                                     
そこで、きょうから1日のうち完全に餌がなくなる時間をもうけることにした。 
給餌器の中がカラッポになるのである。いつもは食べ残しているカキ殻や魚粉も 
全部つくし、空腹で餌をまっている状態にした。そして、決まった量を給餌器に 
投入すると、好き嫌いなくドンドン食べる。しかも給餌器から餌が出る量をしぼ 
り、出た餌を全部食べないと次ぎの餌が出てこないようした。         
                                     
きちんと食べさせ、タマゴの質を一定に保ち、産卵も上限で安定させたい。いま、
産卵率は80%ぐらいで推移している。もう少し上げたいし、カラの柔らかいタ 
マゴなど商品にならないタマゴの発生率を抑えなければならない。       
                                     
昼過ぎ、お店にお客さまがこられた。わたしは自宅におり家内に聞いたら隣の小 
野田市から車でタマゴを買いにこられたという。人から紹介されてきました。と 
いうことだった。                             
                                     
いい噂も、悪い噂も、広い地域ですぐに広まるなぁ―。と感じた。真面目に気を 
抜かないでとりくまねばならない。                     
                                     
疲れがとれないので、夕方「1時間頼む」とタクロウ君に頼んで、近くの温泉に 
行った。サウナにもはいり頭も身体もさっぱりと洗った。日ごろはシャワ―なの 
で、とても快適な気持ちになった。農園に戻るころから大雨になり、最後の仕事 
では雨に打たれてずぶ濡れになった。風呂上がりのビ―ルはお預けとなる。   
                                     
                   00/09/09(土) 05:03 六さん(JAG07563)
 

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