六さん 9月12日しんあい農園日記

09/13 06:58 台風の動きが気になる朝をむかえた。

農園の植樹を依頼した業者が、イチョウの 樹に支えをしていないので電話で督促した。

雨のなか4人がかけつけ、4本の丸 太で支えてくれ安心。このイチョウは近くの重本さんが「農園開きのお祝い」と、 40年前までは盆栽にしていたイチョウを山に植え大木に育っていた。値段はタ ダであるが、じいちゃんの心を植えているから、台風ごときに倒されてはならな い。

鶏舎に水をおくるタンクがある。そのタンクまで井戸からくみ上げるポンプが故 障している。バケツで150リットルぐらい運んでおけば一日ぐらいは大丈夫。 雨のあいまをみては運び、脚立に登ってタンクに水を移す作業をする。 この給水方法にする前は、6リットルの水タンクをひとつの鶏舎に10個ぐらい 置いていた。その水が暑い日には腐敗するので、1日に多い日は3回つまり延べ で計算すると150個のタンクを、両手しか使えないので2個持ち、鶏舎と水道 を往復していた。

給水にタクロウ君とふたりで、延べ3時間は費やしていたと思 う。暑い日は、もうクタクタで水を運んだ。最悪で水が不足したとき(2回)は、 前の川から両手にタンクをかかえて鶏舎を往復した。そんなときは、疲れてなに もする気がおきないぐらいだった。

夕方、タクロウ君と水を運んでいると彼が言った「楽なもんですね」と。そうい うことである。わたしはこのバケツ作業が少しも苦になっていなかった。タクロ ウ君も同じ気持ちだった。

それは、タンクを運んだ辛い時期を経験しているので、 いまの作業は「楽なもんですね」なのである。 もし、最初からこの給水方法でスタートし、ポンプが故障してバケツで運んでい るならば「ああ、辛い」と思うだろう。

前の会社時代、宮崎県まで営業に行く場合。日曜の朝自宅を出て、高速道路を使 わずに、国道10号線を大分・延岡と南下した12時間あれば宮崎市についた。 朝6時に出ると、夕方6時に宮崎市について、月曜の朝一から仕事ができるし、 高速料金は不要だった。

その後、経営も楽になり高速移動で宮崎に行くようになった。5時間走れば着い た。高速道路を走られることがとても嬉しい(ありがたい)気持ちがした。 最初から楽をせず、苦労したほうがありがたみがよくわかる。頭で「わかる」の ではなく、身体で「わかる」ということが大切である。

00/09/13(水) 06:31 六さん(JAG07563


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