午前中は小走りで動くぐらい仕事が多い。趣味の鶏（チャボ・徳地など）だけでも５０羽近くいるし、営業用は１３００羽いる。餌だけでも１４０キロ近くをバケツで各鶏舎にばら撒き、タマゴを１０００個近く集めながら、その検査をして割れて廃棄するもの、汚れて格落ちのもの、通常のタマゴなどに選別する。それを１１時過ぎにはトラックに積み込んで、片道４０分お店に運ぶ。先日はお店まであと２キロというところで、睡魔に負けて路肩に停車。１０分寝たこともある。午前中が勝負である。

近くの商店から１００個ご注文があったが来られないので、その１００個も積んで農園を出た。近くの中学校のお得意様（先生）から３０個の注文がありったので、商店経由の中学校、最終はお店というコースになる。愛犬が毎日助手役をつとめる。

１０時にとりに行きます。というお店に行くと「あ！忘れていましたー」とおばさんが言う。配達してよかった。中学校の事務室に預けにいくと、たくさんの注文がきており、トラックから箱に詰め替えてお受け取りいただいた。商店と学校で売り上げたお金が６０００円ぐらいポケットにはいった。

自宅で昼食。家内が魚のミンチと豆腐で味噌汁をつくってくれおお喜び。食べてすぐ寝る。起きたら１時半。話し声が階下で聞こえる、スペシャルオリンピック山口のみなさん４名が、我が家で事務的な仕事をしてくださっている。少しご挨拶してお店で、タマゴの容器にラベル貼りをする。

加藤先生ご紹介の和菓子屋さんが「いいカステラが焼けました」と元気タマゴで焼いたお菓子をもってきてくださった。そんなことをしながら、農園に帰りにスーパーに立ち寄り、今夜の食材を買い求めた。スペシャルさんの内田さんと店内で挨拶「自炊ですか」とわたしのカゴを見て驚いておられた。

夕食前にシャワーで汗とホコリを洗いおとして、ビール２本と焼酎で夕食を済ませ。オリンピックを観ながらウイスキィーを飲んでいる１０時過ぎ、携帯電話が鳴った。下関の望月さんからだった「いまから行ってもいいですか」と。どこかと尋ねると、農園入り口の橋の上だという。

彼は中小企業家同友会の下関代表で、今夜は会合が山口市であり、帰りに立ち寄ってくださった。少し酔っていたが話し相手がいないので熱烈歓迎。

彼は、わたしの鶏をどう製品化するか。ということについて具体的に考えてくださり、かなり面白い提案をしてくださった。といっても彼の商売にメリットがあるわけでもなく、真にわたしのことを心配してくださり、いつも考えてくださったので具体的な提案をしてくださる。下関まで１時間かかるのに、わざわざ立ち寄ってくださり本当に嬉しかった。１１時過ぎ、彼の車は橋を渡って消えた。

筋書きのない毎日のなかで、たくさんタマゴを買ってくださった先生方や、商店のおばさんの笑顔。望月さんの来園と、気持ちを励まされて一日を終えた。ありがたし。

00/09/28(木) 05:34 六さん(JAG07563)