JAG07563 六さん 9月28日しんあい農園日記

 

タマゴの紙パックは10個と6個入りの2種類がある。このパックに「元気タマゴ」というシール貼ってタマゴは届けられる。毎日800個から1000個近くのタマゴがお店で、家内の手をとうして出ていることになる。

シールを貼る手作業は単調で、わたしの感覚でいうと「俺の仕事ではない」である。わたしが昼寝をしているときも、家内は黙ってシールを貼りながら荷造りをしている。

前の会社を創業して富士通の初代ワードプロセッサを買った。8インチフロッピーで印字は16ドットという代物だった。その印字に使うインクリボンは消耗品としては高価であり、使い捨てはもったいないと思って再利用を検討した。結果は、インクを注入した穴から、ナンバーリングで使うインクをスポイドで注入すると、リボンの布が破れるまで使うことができた。インクの選択に時間がかかった。そのインクを入れる単調な手作業を、俺の仕事として取り組んだ。その原点を思い出し、午後1時間はシール貼りを手伝うことにした。新しい仕事をはじめた今、全部が俺の仕事でないといけない。そうしないと現場と夢が遊離してしまう。

午後4時前に農園に戻り「さぁやるぞ!」とタクロウ君をうながした。ひとつだけ喧嘩の絶えない鶏舎があり、もう5羽も死なせている。いま、その中のオスが多くのメスに尻をつつかれて出血をはじめていた。2羽そんなオスがいる。この2羽を別の鶏舎に移動し、その鶏舎から屈強なオスを2羽トレードするのである。

トレードが終わると案の定、鶏舎のボス的なオスと、新入りの屈強(体型など)なオスとが死闘を繰り広げた。順位を決めるためにするので放置しておこうと見物した。約20分近く、それは壮絶な闘いをやった。赤鶏のオスなのにほぼ白い色の羽根をまとっているが、トサカから出た血は首筋を赤くしていた。どちらかが戦意を失ったときが終わりであるが、両方とも勝ち気でやめなかった。トサカを長い間噛まれていたオスが、羽を下におろし逃げ出しして幕はおりた。勝ったオスは悠然と水を飲み、負けたオスは座りこんで口をおおきくあけて激しい呼吸をしていた。はじめてこんな闘争をみた。

朝、松村専務のご紹介だといって「やまいもまつり」という会社の村田さんが来園。やまいもを生産しておられるという。生き方がとてもすばらしく、これから長いおつきあいができそうな予感がした。別れ際、どちらからともなく握手ができた。農業を前向きに取り組んでいる人の顔は爽やかである。 http://www.maturi.co.jp がホームページと紹介された。元岡社長ともご縁があるとうかがい驚いたが、宮崎県小林市に馬場という男が無農薬野菜を生産しているから見にいこうと誘われ「それは、わたしの友人です」とお互い驚いた。いろいろな人がネットワークを組む時代が、なにか大きな力で動いている感じを受けた。

00/09/29(金) 06:45 六さん(JAG07563)


| 電子メール | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 |