JAG07563 六さん 10月4日しんあい農園日記

2群約400羽の行動が不可解で、きのうも久住町の荒牧さんに電話で問い合わせした。尻つつきで全体の鶏の羽根が不揃いになり、俗にいう痛んでいる鶏の様相を呈してきた。「最後の砦はデピーク(くちばしを焼き切る処理)です」と電話の最後に荒牧さんは言われた。農園に来るまえ、この処理は一度済ませている。がこの事態が蔓延すると再度処理をして事故を防ぐという。でも費用のこともあり、草を大量に与える方法で回避する選択をした。

今回170羽の鶏を入れる前どこから買おうかと思案した。養鶏仲間などから情報もはいり「どこが安い」という値段で決めよう陽とした。

これまではご縁があった中山育雛場から全部買わせていただいた。中山社長には細かいご指導を直接・間接にいただいている。また、雛を輸送してくれる担当者の対応がいい。あるとき鶏を捕まえるには、先端をカギにした針金がいいと言われ。次の納品時にはそれを忘れずつくって来てくださった。誠実さを感じた。

運転資金を潤沢にもっての経営ではなく、まだ借入れができる信用もわたしにはない。安いほうがいい。中山さんには悪いが浮気をする方向で別の業者と交渉していたが、結果的にわたしが希望する日齢の鶏が整わず中山さんで今回も買わせていただく結果となった。

朝とれたタマゴを運搬中携帯が鳴った。中山社長からだった、いまの状況を車を停めて説明した。ベテランに話してなにか解決策を見出したかった。実は朝、2羽の死んだ鶏を処分したばかりで、どうしていいかわからない状況にまで気持ちは追い込まれていた。

---それは、修正デピークを一日も早くする必要があります。一日遅いとそれだけ事故は増えます。え、料金ですか、なんとか協力できる方向で専務と相談してすぐ電話します。

2時間後、社長の弟である専務から電話「明日の朝10時に現場で修正します。きょう3時から給餌をとめてください。鶏にはたいへんなストレスですが、これしかありませんから」これを聞いておかねばと「ありがとうございます。で料金は」--- いつもお世話になっています、料金はいただきません。一刻もはやく手をうちましょう。

わたしは電話を切ったあと後悔した。たった数万円安いということで、これだけ対応のいい中山さんとご縁を切るところだった。中山社長が何度も農園に来られ、いろいろご指導くださっているのに。本当に安いとか高いということは、その場ではなく、その後が決めることだと痛感した。

夕方、下関掃除の川本さん(愛称 フルートちゃん)が来園。タマゴをお買い上げくださった。

00/10/04(水) 04:53 六さん(JAG07563)


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