JAG07563 六さん 10月5日しんあい農園日記

 

快晴の日は布団を半日は干すことにしている。夜快眠が約束される。ところが、その快眠中におおきな蛾が飛びはじめ、午前2時に蛾を退治してから目が覚めてしまった。

きのう3時から給餌をとめている2群400羽は、朝から空腹で床にこぼれていた餌をついばんでいた。これから行われるデピーク処理を思うと可哀相でしかたがない。午前10時に中山育雛場からふたりの方が来て、鶏をカゴに捕獲する作業をはじめられた。わたしはタクロウ君にあとを任せてお店にタマゴを運んだ。

午後、山口市の「やたい村」にタマゴのサンプルを100個もって営業に行った。道中考えた。このタマゴをメニューに加えてくださるとした場合。宅配か持参かである。タマゴはいったんお店で管理するので、持参するには面倒なことになりそうだ。でも、面倒なほうをやるということを決心して支配人を訪ねた。

前の仕事のとき、最初はひとりで得意先を拡大したが、当時は大分県国東半島までがわたしが日帰りできるエリアであり、国東半島ほぼ全部の議会とは契約を結んでいた。12年ぐらいまえ、宮崎県国富町議会から「説明に来てほしい」と要請の電話を受けた。はじめて片道12時間かけて国富町に行った。正直なところ、こんな遠方では儲からない。営業経費が出ないと思ったが契約させていただいた。

その後、国道10号線、国東半島から宮崎市に至る沿線全部の市町村を営業しながら国富通いをした。帰りは、えびの市から人吉、熊本ルートをこれも全部の市町村を訪問しながら帰った。結局、宮崎県内のほぼすべての市町村と契約を結び、沿線の契約先はどんどん拡大した。まさに 点から線 線から面 という営業を地でいったことになる。

今回も面倒なことをやる。一見非効率的なことをやる。というわたしが学んだことをタマゴで実践することにした。農園のタマゴはすき焼きのタマゴなど、お店では検討がすすんでいた。

農園に夕方帰った。どうだった。とデピークの様子をタクロウ君に聞いた。熱したペンチのようなもので、くちばしを平らに焼き切る様子を話してくれた。鶏舎のそこらじゅうに、くちばしから出た血がついており、鶏がいかに辛いおもいをしたか想像できた。ここまでしてタマゴを量産しなければならない。犬でも数日飼えば情がうつる。鶏でも同じことであるが、違いはタマゴで生活しなければならないという現実がある。

くちばしを平らにされ、食べにくそうに餌をついばんでいる鶏にすまない気持ちがした。

00/10/05(木) 05:05 六さん(JAG07563)


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