JAG07563 六さん 10月11日しんあい農園日記

不明朗な株取引でダイエー会長が辞任した。先般は三菱の役員が減給処分とも報じられていた。犯罪を犯したというべき者にたいしていかにも寛大な結末に唖然としている。そのぐらいで禊を終えたとでもいうのだろうか。納得できない。

朝、食器を洗っていると犬が鳴きはじめたので降りてみた。先日のタマゴのばあさちゃんが立っていた。「あんたにクリをあげようと思うてきたが、忘れたよ」。ああ、ありがとう。栗の木はそこに大きなのあるからええ。タマゴをとりに来たんじゃね。というと、ニコリとしてパックを差し出した。

おおきなタマゴを6個渡して、ばあちゃん名前はなんというかね。「花子です」うーん女らしいええ名前じゃね。韓国の名前は・・・・しばらくうつむいて考えていたが「わからん、忘れてしもうた」「また来なさい、いまは忙しいから」と見送った。

山羊小屋の敷き草を干して床を水洗いしていると資材業者がきた。近々、鶏舎のひとつをあけて、そこに新たな群を350羽程度入れようと計画している。鶏は少々過密になるが、鶏舎を建てて鶏を入れる時間がない。綿密な移動計画をたて準備をしている。タマゴの予約は17000個(月)近くに達している。業者とは、餌をどう与えるかという相談をした。いまは、天井から餌入れを吊るしているが、床面積を広げたいため餌箱を壁に設置したいと思う。材料のみ買い自分でやることにしている。

11時、お世話になっている森脇社長が来園。タマゴ屋さんでその道のプロである。もう一ヶ月以上お茶を与えているタマゴに関心を示され、そのタマゴと通常のタマゴを生で爪楊枝でつつきながら全部食べられた。結果はまったく味が違う。という判定であった。お茶を食べたほうは、タマゴ独特の臭みがなく、味がサッパリしているといわれる。「せっかくだから、これは別のネーミングで売りなさいよ」と提案してくださった。と同時にタマゴのサルモレラ検査をすすめられ、近いうちに検査に出すよう手配してくださった。そんなことをされて、森脇社長になんの商売上のメリットはないのである。感謝の言葉しかいいようがない。

昼、自宅に帰る道中でミニバラを受け取る。渡辺バラ園さんのバラとお米を委託販売しているが、好評でよく売れる。宇部にはタマゴ専門店はここしかない。加えてバラが年中安く買えるということも、お店にとってはまさに花を添えていただくようで嬉しい。車の中がバラのカオリでいっぱいになる。車にはタマゴ・柿・クリ・バラと田舎が満載になった。

自宅で仮眠とパックにシール貼りを済ませて農園に戻る。やはり井戸の調子がわるくタンク半分以下しか水がないので、160リットルを2回にわけて近くの井戸から運んでおいた。最近、調子が悪いので自宅でシャワーを使うようにしている。鍵山相談役が「無駄なことはない」といわれる、この労働も無駄ではないことがそのうちわかる。

6時すぎ仕事も一段落したころ、近くのじいちゃんが軽トラできた。晩酌でいい顔色である。酒を飲んで飯を食べようと思ったらタマゴが欲しくなった。新米じゃからご飯がうまいでよ。タクロウ君も最近はスーパーのタマゴを食べられなく なったという。冥利に尽きるとはこのことである。

この間、ばあちゃんが「米を一升売ってくれ」と夜中に来た。どうも食べておらん様子なので、わたしも百姓じゃから米の一升ぐらいはあげる。と二升あげた。韓国籍でも生活保護は受けられると聞いたので、翌日役場に行っていろいろ調べてもらったが、「長男が近くにおり収入があるので、生活保護は無理ということになった。」とじいちゃんは語った。ええじいちゃんである。

00/10/12(木) 04:45 六さん(JAG07563)


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