JAG07563 六さん 10月23日しんあい農園日記

 

タマゴの生産量をあげるため、ひとつの鶏舎の鶏を分散して、そこに新たな群を300羽程度入れる計画をすすめている。分散先では給餌器が不足するので、今回は自分たちで制作する方向で進めていた。

タクロウ君に任せているところがどうしても順調に進まない。その理由を尋ねると出来ないという理由を挙げる。こんな理屈ではよくないので、朝、わたしが思うことを淡々と話した。要は、できないという理由を探すより、出来るかもしれないという理由を探せ。タクロウ君はわたしの想いの120パーセントの仕事をしている。とても信頼しているから、厳しいかもしれないが理解してくれ。

緊張のせいか、彼は腹部を押さえてしゃがみ込んだ。大粒の涙をだして。

ええか、創業というものは道を開いていくんじゃから、誰かが手を引いてくれたりはせんのんぞ。あんたと、わたしで農園を創りあげていくんじゃから、このぐらいのことで泣かんでもええ・・・・顔を洗ってこい。シャクリあげながらも、わたしと並んでタマゴの検査をし始めた。とても重苦しい雰囲気になった。

下関大会に松村専務のご縁で参加された旭川市の藤野さん(80歳)。宇部空港から千歳空港に帰られると聞いて、専務の客人であり掃除仲間なので我が家で歓迎させていただいた。MG・マイツール・マグに脳力開発と80歳とは思えない言葉がポンポン出てわたしは驚いた。

山根さんが、農園近くのお客様を訪問する便があったので、我が家で待つよりと思い農園に藤野さんを案内してくださり仕事に行かれた。そのとき「タクロウ君!お弁当を作ってきたよ」と、大会であまったフクを唐揚げにした弁当を彼に渡してくれた。彼の顔が笑顔になった。わたしはその笑顔がとても嬉しく、いいタイミングに感謝をした。

藤野さんをトラックに乗せて、配達をしながらお店に戻り、アサリ貝の汁・カレイの唐揚げなど、地元の魚で腹をいっぱいにしていただき空港にお見送りした。幼稚園からエプロン姿で加藤さんがかけつけ、出発前に仕事を終えた山根さんも合流して握手で藤野さんをお見送りした。

農園に戻ってみると、わたしが指摘したことに挑戦しているタクロウ君の姿があり嬉しかった。庄原市の林さんがパソコンをくださるそうだが、お休みと交通費をあげるから、いただきに行くか、一晩自宅で寝て帰ったらええ。と言うとニヤッと笑った。

00/10/24(火) 07:30 六さん(JAG07563)


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