JAG07563 六さん 11月7日しんあい農園日記

あたたかい立冬の朝をむかえた。対馬鶏のヒヨコは、一羽がうまれつき足が悪く、そのせいで死んだ以外は、一晩で大量の餌を食べ尽す元気さをみせている。親鶏のかわりに発熱の電気をいまのところ24時間点灯している。一日ごとに成長が確認できるほどの勢いである。

チャボがタマゴを抱きはじめた。一羽で12個も抱いている。そのうち徳地鶏の細長いタマゴが半分近くある。これは、わたしが草むらで発見したものを、チャボのタマゴに混ぜておいたからである。きょうから換算して21日目にヒヨコが生まれる計算になる。もうそのころはヘビもいないから安全かもしれない。

山羊のゆきちゃんは、冬用の毛がはえだした。これまでは短い毛であったが、最近毛が長くなった。いわゆるボサボサである。一度も人工的な飼料は与えたことがなく、毎日農園内の草を朝から晩まで食べている。それでも骨格が成長するし、毛も生え変わる。なにより不思議なことは、水を一切飲まないのにしょっちゅう小便をする。

川におじいさんが来てゴソゴソしているので「何をされていますか」と現場に行って尋ねてみた。川蟹を獲る仕掛けを川に入れていた。この時期から春3月まで、ここでは蟹がたくさん獲れるそうである。わたしも今年その蟹をいただき食べた。

魚のアラをカゴに入れて3日ほどして揚げると獲れている。それを石臼でそのままつぶした後フキンでこす。下には蟹のスープが残る。それで白菜などを炊いて食べると、どんな料理より美味いと自慢している。わたしもそのとうりだと思った。

わたしはそのスープを冷凍したものをいただいた。見た目は悪かったが、思い切って教えられたとうり、土鍋にといて白菜を入れて食べたら絶品だった。蟹が獲れることを知ったので、近々、わたしもカゴを買ってきて挑戦してみたい。

近所のおばさんが「食べんかね」と銀杏を持ってきてくださった。これは、茶封筒に入れてレンジでチーンしたらいい酒のツマミになる。柿もきのう柳屋の女将さんが新米と一緒に差し入れてくださった。

田舎の秋は人情豊かに深まってゆく。

00/11/08(水) 05:21 六さん(JAG07563)

 

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