JAG07563 六さん 11月8日しんあい農園日記

鶏は生後150日から産卵をはじめ、500日で効率的な産卵の終わりをむかえる・・・・と教えてもらっている。養鶏半年のわたしなのでまだひとサイクルの経験はない。

やはり鶏社会でもいわゆる早熟はいる。120日ぐらいでトサカが真っ赤に成長する鶏も多く、130日目ぐらいでは30%から40%は初うみタマゴをうんでいる。初うみタマゴをうみ終わるといっきに産卵はピークに達して、ほぼ毎日のようにうみはじめる。最初はタマゴは小さいが、200日を過ぎたころから安定した大きさになり商品価値もでる。で、500日ごろにはタマゴが大きくなり、それゆえに殻が薄くなったりし、産卵率も急激に低下すると書かれている。

そのとき、一般の養鶏場では「オールイン オールアウト」といって、時期に達した群の全部をアウトし、新しい若鶏の群を入れる。アウトされた鶏は、たまに国道などでみかけるように、カゴに数羽単位で押し込まれて産業廃棄物と名前を変えられて処理される。処理は焼却処分と聞いている。

わたしの鶏は来年夏にアウトの時期が次々に訪れる。そのときは捨てるということではなく、できれば食べるというレールに乗せたいと思っている。鶏にとっては「同じことではないか」というかもしれないが。しかし、誰が鶏を殺し、羽をとり、内臓を取り出して、食べられるまでにするかが最大のハードルである。やはり処理業者である。

夕方、以前から訪ねてみたいと思っていた小郡駅の近くで「吉南食品」という看板をあげた工場に行った。「鶏・・・・ああ、もう去年でやめました」という、処理料は九州(畜産県が多いという理由もあるかも)地域で価格競争が激しく、高速道路で九州に運びこまれて、山口県内では下関に一軒が営業しているだけで、同業者は全部転業した。ということだった。

その下関の業者は1羽あたりの解体料が300円と聞いている。それに対して、長崎でスーパーを展開しておられるお掃除仲間の佐々木社長が調べてくださった九州の処理単価は75円。だいたい大きな道筋は見えてきた。きょうはタクロウ君19歳の誕生だった。

00/11/09(木) 04:40 六さん(JAG07563)

 

 

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