六さん 11月12日しんあい農園日記

相談役やみなさんは6時半ごろにはお帰りになり、昨夜の後始末は下関のピアノちゃんこと福村さおりさんがきれいにしてくださった。

鶏舎に入るとタマゴを今生み落そうとしている鶏に出会うことがある。最初は座っているが、しだいに立ち上がり、中腰で目をつむり羽根を逆立てて力を入れる、だいたい一回では生まれず、2度、3度と呼吸を整えながら力を入れる、この状態になったら生み終えるまで少々のことでは動じない、動かない。そして、半分出るとポロッとタマゴが出る。手で受けとめてみると温かく、出た瞬間は表面に粘液がついているが、1分もしないうちに乾燥する。その粘液が雑菌が外部から入らないようガードの役割をする。鶏は毎日命懸けでタマゴを生んでいる。

日曜はひとりなので午前中は本当に忙しい。餌は約200キロバケツで運搬する。タマゴは1100個ぐらいを午前中集めて検査して箱に詰める。トイレに行くのも後回しにするぐらいである。家内が11時に来てくれ、相談役やみなさんが泊まられた冷蔵庫の残りモノなどを整理してくれ、タマゴをお店に運んでくれた。

下関から荒川さんご夫妻とお嬢さんが来園。いつも差し入れをしてくださりありがたい。農園タマゴを納品しているレストラン サルワーレで食事をして帰られるという。

午後、古谷志穂ちゃんご家族が来園してくださった。もう身体もよくなり、今年から普通の学級に編入され元気に登校していることをご両親がとても喜んでおられわたしも嬉しかった。

美祢インターに抜ける山道の頂上付近に数軒の人家がある。よくここで生活が営めるなぁ。と通るたびに感じていたが、そこの若いご婦人が農園に来られた。小学校のお子さんの通学はタクシーと聞いて驚いた。その90パーセントは町が補助をするが、4年生で補助は打ち切られ長い坂道を歩いて通学しなくてはならないそうである。家ではおばあさんが、包装紙やヒモ、箱なんでも「もったいない」と保管され、それがいろいろに役立つということも教えていただいた。

ここで生きていくだけならこのままでいいが、本やテレビからではなく、実際に感動ある人生を過ごしたいと思い始めたとき、知り合いから「近くに足立さんがいるよ」と教えてもらって来られた。ひとしきり話しをした。彼女が目にいっぱいの涙をためてとつとつと語る場面もあった。森信三先生の本をお貸した。いい出会いがあった。

00/11/13(月) 07:52 六さん(JAG07563)


| 電子メール | スペシャルエッグ | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |