六さん 12月1日しんあい農園日記

下関の隣り菊川町に願王寺がある。西村ご住職のプロフィールは詳細にはまだ知らないが「空飛ぶ和尚」という別名があるそうだ。趣味がスカイダイビングで、場所を忘れたが、南方の戦地上空から降下しながら戦没者の慰霊をされたことがあるという方であり、一方では鶏がたいへんお好きなわたしと同年代の方である。鶏はいわゆる品評会で姿を競うマニアである。

その西村さんが「薩摩地鶏」を約20羽農園にいきなり持ち込まれた。この鶏は大型で闘争本能があり一見しただけでも人をも圧倒する気迫をみなぎらせている。この雄同士が早朝から命をかけた死闘を展開するから農園は騒々しい。相手が倒れるまで戦い、倒れた鶏はしばらく死んだように目も閉じているが、起き上がると再び挑みかかる。ドサッ バサッと地面を蹴る音や羽音を響かせてそれは闘鶏そのものである。

殺すまで放置するのも可哀相なので、営業用の1600羽6群に混ぜることを決心して雄8羽を軍手をして捕獲。引き離した。多勢に無勢でいくら喧嘩鶏でも集団からの攻撃にあい、きょう一日は水も餌も食べられずに囲いの隅でうなだれていた。これで弱るならそれもしかたがない。このまま推移をみることにした。

チャボが21日間抱き続けたタマゴから4羽の黄色いヒヨコも誕生していた。タマゴは全部で10個抱いているのでもう数羽孵化するであろう。もうヘビの季節もおわったので親は寒さだけを心配して育てればいい。徳地・対馬の地鶏にシャモに薩摩地鶏それにチャボにウコッケイと鶏ランドの様相である。

午後から、広島の井辻社長のご紹介で、やはり外食やエステなどを営業されている奥田社長が美人ギャルを3名乗せての来園。いいタマゴに巡り合いたいといわれ、わたし農園をよく見ていただいた。奥田社長もお掃除など、わたしとの共通の話題があり楽しい時間を過ごすことができた。奥田社長もまじめに「食」に取り組みたいという熱意をもっておられ、すでに無農薬野菜など手がけられている。農園に軽い関心で立ち寄られる方と、奥田社長のように目的意識をしっかりもって来られる方とは、聞かれる質問も的を得ており、答えるわたしもうれしい。またきっと泊まりで遊びに来てくださるそうで、その日が実現するのが待ち遠しい。

実習生のS君は、無口であるがコツコツ仕事をこなし、きょうは学校から彼の働く様子を仲間に紹介するためにビデオ撮影に先生が来られた。知った方が来られるとはにかむ様子がなんともかわいい。きょう見つけたことであるが、彼がホウキで掃き掃除をすると、それはきれに、丁寧に掃除をすることがわかった。掃除が得意かもしれない。

午後7時からスペシャルオリンピックス理事会に出席。

00/12/02(土) 05:00 六さん(JAG07563)


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