JAG07563 六さん 12月6日しんあい農園日記

 

朝は大霜で一面真っ白だった。

実習生のK君が最後の一日を終えた。とても無口であるが挨拶と「終わりました」と次の指示を待つ言葉はきちんと言えるので仕事に差し支えはない。タマゴをきれいな布でふく作業。採卵箱の下に敷いた新聞紙を換える仕事、それと簡単な草刈りをしてくれた。毎日徐々に効率はよくなり進歩は確実に見えていた。

なんといっても掃き掃除は上手である。凡事徹底と教えてもらっているが、まさにそれを地でいく丁寧さでホウキを使う。短気なわたしがやる掃除とはあきらかな違いが出た。

昼は家内が豚汁とオニギリ(ひとり5個)を運んでくれ、さよならランチを開催。わたしは5個は無理だったが、タクロウ君と彼は豚汁もおかわりして食べていた。さすがに50歳と10代の違いである。午前中彼が丁寧にふいたタマゴの中から「きょうは特別で、お母さんに10個お土産をつくっていいから」とパックを差し出すと、長い時間真剣にタマゴを吟味して10個選んだ。その基準をインタビューしたら「美しさ」と答えた。

タクロウ君が彼に接する姿から、非常に優しい性格を持っていることを発見できた期間でもあった。電車とバスを乗り継いでよく通ってくれたと思う。

先週から営業面に特に力を入れている。確実な手応えが毎日ありほぼ目標は達成している。実に多くの方から多様なご支援をいただきながら、タマゴがだぶつくという最悪の状況は回避できた。

夕方、加藤敦子さんご紹介のお店に営業に行った。松永さんといわれるおばあさんが、花・野菜・炭などなんでも販売しておられる。わたしのお店から遠くない場所で、以前からそのお店に「越前鮒 あります」という看板があり、そのフナも気になっていた。しっかりした方で「美味しかったら現金で買い取ります。最初は少しからにしましょう」と話しを終えた。フナはまるで金魚の格好をしていたがこれが越前フナらしい。3匹1000円の値打ちはわたしにはわからない。タマゴを10個「食べてください。きょうのタマゴです」と重兼タマゴをプレゼントして帰った。2時間後「明日80個買わせてください」と電話があった。8名に売れる見通しがあるんだな。と嬉しかった。

10月の車検で車を乗用車タイプの四駆にしようと思ったが、販売の女性からいまのトラックにシートをつければいいではないか。と変な説得をされたが、週何度かの水運びや、木材の運搬などでやはりトラックが一番だと納得している。ベンツに500リットルの水や材木は積めない。田舎には田舎の車があっている。

00/12/07(木) 03:47 六さん(JAG07563)


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