六さん 12月13日しんあい農園日記

洗卵機の営業に来てくれた業者ふたりは島根県を営業していることは知っていた。納品がいつになるのか知りたくて朝9時前に電話をした。電話を受けたのはわたしの農園担当者だったが、同行している大番頭に気を使ったのか電話をかわった。

わたしは「もし もし」と言い続けていた。「あーん 誰かぁー」とぞんざいな言葉が飛び込んできた。あとから聞いたら電話をかわられた番頭が、担当者に言うた言葉らしいが、わたしの「もしもし」にきちんと会話として成立したから頭に血がのぼった。理屈の通らない怒り方はしないが、これは怒ってもいい場面だというときはわたしの主張を貫く。

スクモは米を脱穀したあとのモミをさす言葉である。田舎ではスクモで通用している。日曜に渡辺バラ園さんがこのスクモを持参してくださり、その日にふたつの鶏舎に敷いてみたらなかなかいい。この床材として製材所から出るオガクズを手に入れると4トンで6万円もかかる。しかも大分県日田市からの運搬となる。

それは、近郊の製材所のオガクズは外材が多く、港で浮かべている期間に塩分が表面に付着して、鶏の環境には適さないので、日田市から国産のオガクズを運ぶという結果になる。

朝から2時間、スクモを求めて走りまわったがもう時期を過ぎておりない。その多くは農協が経営する堆肥センターに持ち込まれ、牛糞と混ぜて醗酵させ商品としての堆肥になるからである。タマゴをお店に運ぶ時間もハプニングもあり2時間遅れた。その道中でも農家に車を停めて「スクモはないかね」と何軒か尋ねた。

「なんぼうでもある」と老人が言う。その場所に引き返してみるとまさにスクモの山があった。吉部農協ライスセンターの裏であった。吉部農協では堆肥センターがないので、こうしてゴミとして山になっている。わたしには宝の山である。忙しくてこの山を運ぶには時間がかかるが、どうしても鶏舎に運び込みたい。

少々のことであきらめて、日田から高価なクズを買うより、何軒も求めて歩くと案外目的を達することができるものである。アンテナを一本でいくか、何本も上げて感度をあげるかの差である。

00/12/14(木) 05:36 六さん(JAG07563)


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