JAG07563 六さん 1月2日しんあい農園日記

タクロウ君がいないと、彼のありがたさがわかるだろう----帰省して手伝ってくれる長男が偉そうに言う。

タマゴを集めるのは結果であり、その過程では餌をやり、巣箱の掃除をし、草を与えるなど定型化された仕事がある。それ以外にもやることは勃発する。確かに、日ごろはタクロウ君に任せきりのことも多い。それをすることは、手間にかかる時間など再認識できるいい機会である。現場がわかるほど舵取りはできる。

この地域一帯は地下水が乏しい。農園では地下5メートルからしっかりした岩盤層で亀裂がなく4本ボーリングをしてもらったにも関わらず水の量が極端に少ない。だいたい隔日おきに300リットル補助タンクにもらい水をしなくては渇水する。今月、ユンボを頼んで広く土を掘り、そこにヒューム管を縦に入れて周囲をバラスで埋め、地下5メートルの水を取水する工事を行う。

半年間、天候に関わりなく水汲みをして本当に水のありがたさがわかった。汚れた食器は紙でいったん拭いて洗う。洗面の水はこまめにとめる。長靴などは川で洗う。掃除も水を最小限で使う。

日ごろ頭でわかっていても、なかなか身につかないことが多いが、窮地になると自然に身につくものである。戦争を体験した人たちが「もったいない」を連発するのも、この水汲みから考えると納得できる。

きょうは暗くなるまでに600リットル運んだので、タンクと気持ちにゆとりができた。

01/01/03(水) 04:35 六さん(JAG07563)


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