JAG07563 六さん 1月16日しんあい農園日記

二日連続の寒波。農園に7時前に着くとさっそくバケツで水を運ぼうと水槽のフタをあける。1000リットルが満水で安心した。このタンクから、お風呂の残り湯を洗濯機に汲むポンプを利用してバケツに水を移すわけである。が、そのホースが凍りつき役にたたないことがわかった。前の日、最後の水を汲んだあと屋内にしまえばよかったが、うっかり外に放置した結果がこれである。

鶏は水を求めて騒いでいる。その声を聞きながら3つの選択肢を描いた。川の水を運ぶ---きょうも滑って転倒する可能性が大である。水をトラックで積みに行き、その水をバケツに受ける---もらい水が凍結している可能性が高い。ホースの水を溶かす---これが一番現実的だと判断した。

その方法は、トラックの運転席下の床にホースを置き、車内の暖房を足元に吹き出し、アイドリングを手動であげる。20分、実に長い時間に感じられたがホースが柔らかくなり水滴が出はじめた。

タンクに設置し、祈るような気持ちでスイッチを入れると、モーターは氷の抵抗に懸命に対抗してくれ、ホースの先から水がチョロチョロと出はじめた。成功。バケツに受けて次々と鶏舎に運び込み、終わると継ぎ足すという具合で2時間近く鶏舎とタンクを歩き続けた。そのぐらい鶏は水を欲しがっていた。

昼前までに300リットルのタンクに3回、900リットルの山水を農園に運び込んだ。これで2日は大丈夫だと思う。井戸を掘ってくれる業者を訪れ早く工事をしてくれるように要請した。雪で仕事ができない人が大勢集まり、石油ストーブを囲んで宴もたけなわだった。酒を飲むわけにはゆかないので、コーヒーを飲みながら井戸端会議のメンバーにしばらくなった。こんなおつきあいも大切だろうと。鶏舎を建築していることも話題になった。

夜、そのメンバーから電話があった「牛飼いをやめた人がおる。その牛舎があるので明日案内しょう」と。親切な電話である。農園から車で5分の場所にその牛舎はあるという。水も電気もあるので、金網を張ればすぐ使えるという。

田舎の情報網は実に機能的に動く。人情豊かというのだろう。嬉しかった。

01/01/17(水) 05:43 六さん(JAG07563)


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