六さん ２月１日しんあい農園日記

前の事業を創業したとき山口銀行は信用のないわたしに対応が悪かった。それで小さい信用金庫をメインバンクにした。小回りが効いてよかった。１０年ぐらいして、売り上げが億に達したころ山銀の渉外担当が来て「山銀と取引きしないと成長しません」と高飛車に言うので「このままでいい、帰れ」と断わった。山銀とは最後まで取引きしなくても業績は伸び続けた。

遺伝子組替えをしていないトウモロコシで餌をつくろうと模索している。飼料関係者から回答があった「伊藤忠は小規模、小ロットには対応しなそうです」と。こんな言葉が一番嫌である。「最初から大規模養鶏などある筈はない。そのうち伊藤忠かなにか知らんが、買ってくれと来ても買わないから････そう伝えておけ」と電話を切った。山銀にしても伊藤忠商事にしても同じである。

トウモロコシを入手する選択肢はある。１時間後そのルートに交渉ができた。それにしても高慢な大手には腹がたつ。当時の信用金庫支店長は、会社の内容を吟味して「いいです。保証は奥さまの印鑑だけで融資できるよう本店と交渉します」と対応してくれた。その恩を２０年感じて信用金庫一本で経営した。わたしはこんな単細胞である。

Ｋ君が体験実習に来てくれるおかげで、いつも気になりながらできないことが次々に処理できる。小さいことが多いが、手をうつことで安心できることが多い。きょうは木曜で下関配達の日である。昼前に山口市内の配達を済ませてお店に帰り、すぐに下関に出た。望月さんのお店。荒川さんのお店。お米屋。南風泊市場。食堂と５件分である。途中、猛烈に眠たくなりコンビニでいつもの「モカ」というカフェイン入り３００円のドリンクを買ったが、その１０分後に限界を感じてバス停で仮眠した。こんなに眠いのははじめてだった。

それにしても年度末をむかえる役所の道路工事にはうんざりする。国道２号線は各地で大渋滞。予算をきっちり消化するのが公務員の手柄で、予算が余るのは予算編成の腕が悪いという仕組みのなかで、毎年アスファルトを掘り起こしているのだろう。この国の錆付いた歯車に腹がたった一日だった。

01/02/02(金) 04:45 六さん(JAG07563)