JAG07563 六さん 2月5日しんあい農園日記

雛鶏の仕入先は、豊北町の中山養鶏である。ここに昨年4月挨拶にいった。気難しい噂の社長が無愛想な応対だった。「なんで あんたは養鶏などするのか」とひとこと聞いてくれた。わたしの夢を語った。

---うちにもおる。と知的障害をもつお子さんがおられることをポツリと言われた。以後、何度も農園を訪問してくださりアドバイスをしてくださる。

飼料メーカーは関連会社としてタマゴの販売会社を持っていることが多い。大手はすべてそうである。手法は、タマゴ会社が言葉巧みに養鶏場に「おたくのタマゴを月10万個買いましょう」と擦り寄ってくる。養鶏家は嬉しくて雛を入れて増産体制を整える。10万個が動きはじめて「飼料はうちの親会社から買ってくれませんか」と出てくる。ノーといえば10万個は消える。まさにアヘンのような構図が見えてくる。

農園にも年末からその手法が展開した。飼料メーカーが7トンタンクを無料で設置しましょう。と持ち掛けてきた。餌代は格段に安くなる。わたしの出費はゼロである。乗らないはずがない「頼む」と言った。そのことを農園日記に少し書いたら中山社長が年末読まれた。元旦の昼に電話が鳴った、挨拶もそこそこ「止めなさい。メーカーに足かせをはかされます」そして自家配をすすめてくださるばかりか、企業秘密である中山養鶏の飼料分析をフロッピーで渡してくれた。考えられないことである。

1月、中山社長の舞台まわしで講演依頼がきた。わたしの夢を語った。また2月17日に別の会場で講演依頼が来た。これも中山社長が動いている。

その中山社長が信頼をおいている養鶏設備輸入業のダニエル カイザー氏が大分市から来た。ほんとうにわたしの立場で考えてくれ驚いた。掃除の下見があったので早めにお別れしたが、カイザー氏はその足で中山養鶏まで行き「しんあい農園の餌をおたくでつくってくれ」と頼み込んだそうだ。彼はそのことで一銭の儲けもない。しかも中山社長が「わかった」と引き受けた。

雛を育てることが仕事の中山社長が、成鶏の餌を毎月7トン近くつくることはおおいに迷惑なことであると思う。きょう打ち合わせに行った。

あなたがやることは応援します。と言われた。遺伝子操作のないトウモロコシ。動物性蛋白を排除する。この2点も証明書費用がトン450円かかりますが、嘘はいいませんやります。と引き受けてくださった。

ただし、雛屋が餌の販売をしていると周囲に誤解されては困るので、特に同業者には言わないという約束をした。餌は安全になり、コストはおおいに下がる。こんなことがおきようとは思いもしなかった。

01/02/05(月) 19:00 六さん(JAG07563)


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