JAG07563 六さん 2月14日しんあい農園日記

タマゴを昼に持って帰ったら家内が「タマゴの黄身に異常があった」という電話を受けました。という。名前を聞いたらいつもご夫妻で農園に買いにこられる方である。家内に詳細を聞こうとしても電話番号すら確認していないので面白くない。でも人を介して調べる方法はあるので調べることはできた。そのときはタマゴを見に行くつもりだった。

以前の仕事は、養成所などで速記士の資格をもった方が会議録を調製するという特殊な業界であった。例えば議場で「きょうは雨だった」という発言があったとき「今日は雨だった」と表記するとコンニチと読めるので間違いになる。いかに発言を文字で正確に表記するかということがポイントになる。

そんなことは何も知らずに創業した。各地の議会には腕ききの速記者がおられ、それは大変な苦労をした。クレーム処理でお詫びに行くときは「どうすれば勉強できますか」とそればかり尋ねていた。国会速記団が表記のよりどころとしている「標準用字例」という本があることもわかった。日本速記士会という組織があることも知った。国語審議会で毎年漢字などの表記が更新されていることもわかった。

つまり、クレームから学ぶことが一番身につくということを体験した。なぜタマゴの黄身が皿に放置していたら溶けるのか。もう処分したので見に来られてもありません。といわれる。わたしも原因がわからず困ってしまったが、各方面にそんな事例がないか照会してみましょう。とお詫びをして電話をきった。

しばらくして携帯が鳴った。よく調べてみたら、前回買ったタマゴを冷蔵庫にしまい込んでいたので、その古いタマゴだった可能性がありました。と訂正のお電話だった。

クレームの電話に、なんのアクションもおこさなければそれで関係は消えてしまう。クレームこそ絆を強くするチャンスである。

01/02/15(木) 04:45 六さん(JAG07563)


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