JAG07563 六さん 2月16日しんあい農園日記

農園では朝から夕方までラジオをかけている。ラジオは700円でアイワの新品があったので買った。2本の電池で20日ぐらいは聴ける。子供のころゲルマニュームラジオを組み立てて、雑音の中に電波を発見したときの感動を思い出すような、とてもシンプルなラジオである。

その電池が切れたので「車を持ってこんかね」とタクロウ君の車を指さした。雪が舞い散るので、彼の車を半分仕事場に乗り入れさせてガラスをあけてスイッチをいれた。NHKで1時間ごとに変化する気象情報を聴くのも仕事のうちである。

MDをつけました。聴きますか?とタクロウ君が自慢気な表情で言った。イエローハットで2万3千円で最近つけたという。ソフトはレンタルCDのものをダビングしているそうだが、まだ一枚しかつくってないと言う。聴かせてくれんか。とそれを頼んだ。なんと懐かしいボロの「大阪でうまれた女」であった。この曲が好きなんです。タクロウ君をもうひとつ理解できたような気分がした。

夕方、ラジオは今夜からの低温注意報に変化した。鶏舎の給水バルブを全部閉めて歩いた。鶏は残っている水を飲み干すから、エンビのパイプの水は空になり凍結による破裂だけは回避することができる。わたしの部屋の水道は2ヶ所でチョロチョロと水を出しておいた。寒冷地で生活する知恵も備わってきた。

午後6時半に農園をあとにした。西の空に金星がキラリと輝き今夜は冷えそうな予感がした。田舎の情報ステーション ガソリンスタンドに立ち寄った。給油のあとコーヒーを入れてくれた。午後9時までおばさんひとりで営業するそうである。それから晩飯かね?と聞くと「いや、厚狭中央病院に寝たきりの母を見舞いに行ってから夕食じゃ」という。そこまでは片道30分はかかる。脳血栓で倒れた高齢の母親を毎日見舞うという。おばさんがいかにお母さんを大切にしているかという話しをしっかり聞かせてもらった。

その余韻で自宅に戻ったのが7時半。家内は台所で食事の準備をしている。「照美(岡山在)からおばあちゃんに誕生日祝いの電話があった」という。16日は母の誕生日であった。完全にわたしも家内も忘れていた。忘れていたとは言えないので、松村専務からいただいた金粉入りの清酒を母のグラスになみなみとついで83歳を祝ってやった。喜んでおかわりまでする元気な母である。

01/02/17(土) 05:27 六さん(JAG07563)


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