JAG07563 六さん 2月19日しんあい農園日記

 

午後2時半から、第49回宇部掃除に学ぶ会の打ち合わせが我が家である。携帯電話が10時ごろ鳴ったのはそのことかと思った。山根さんいわく「いつもトイレ掃除をする公園トイレ横のキャベツをいただくことになりました。1時に包丁を持って来ませんか」と言われる。

行って畑でその説明を聞いた。彼女の自宅はすぐ近くであり、朝の散歩のときたくさんのキャベツや白菜を出荷しておられる農家の姿が目にとまった。外葉は畑に投げ捨てられているので--あの葉っぱは鶏が食べるだろう。と思い声をかけた「悪いモノで結構ですから売ってくださいませんか」と。するとおばさんは「野菜は全部市場で売るもので、たとえいくらでもここで売るわけにはゆかない。でも、出来の悪いものをタダでというなら差し上げます」と返事があった。山根さんは事情を説明して、鶏の餌にしたいと言うと「この網がかかっている野菜以外は全部持って行ってもええよ」ということになった。

「あんた山根さん?」とおばさんが言う。山根さんもどこかでお会いした人ではと思っていた。結局、ずっと以前ママさんバレーで一緒だった松岡さんとわかった。偶然である。わたしはタマゴを10個お礼に持っていった。それは広い畑で、トラックで一ヶ月通ってもとりきれないほどのキャベツや白菜がある。このままヒヨ鳥などの餌になるという。トラック満載の野菜を積んで山根さんの案内で松岡さんの家に行った。おばさんが出て来られた。

小野で鶏を飼っている者です。と言いながらタマゴを差し出すと「あんたかね、会社を辞めて農業をはじめたという人は」とわたしの顔をマジマジと見られた。なんでご存知ですか?と名刺を差し出しながら尋ねた「わたしの主人は市の農業委員会におりますから、去年あなたの話題を聞きました」。

ちょうど一年前には、農業委員会や県土木、厚東ダム管理事務所などたくさんの行政機関と農業をするための交渉をひとりで展開していた。同時に4名の地権者とも農地の買収交渉も進めていた。農地法という化石のようなおおきな壁に直面してなんども挫折しかかった。その都度農業委員会を訪れては「なにか方法があるじゃろう」と、それはしつこく食い下がった。その部屋におられた職員さんならば覚えておられて当然かもしれない。

これから春の草が生えるまで、しばらくはこの畑の恩恵に浴させてもらえる。実は山羊の餌で、白菜ひとつ200円を一日おきに買っていた。外見の悪い野菜は市場に出ず、ここで野鳥の餌になるという。野鳥どころか、2時半からの打ち合わせのあと、みなさんが夕食にと思いっきり持ち帰られた。当然我が家の食卓にもあがるときが来る。

夕食は、徳山市の鳥居さんご家族を訪ねた。ご主人を昨年亡くされたことを聞き、それでもあかるく親子3名で掃除に、片道1時間半ぐらいもかけて参加されるのでシシ肉でスキヤキと計画したが、手にはいらずに阿知須牛でのスキヤキになった。短い時間だったがいい交流ができたと思う。10時半、自宅に戻った。

01/02/20(火) 05:58 六さん(JAG07563)


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