JAG07563 六さん 2月25日しんあい農園日記

 

朝10時、愛犬が吠えるので松村専務が来られたことが鶏舎のなかでわかった。午後、めだかの学校(鍵山秀三郎様の生き方に学ぶ女性の会)が、東京から浅野喜起先生をお招きして公開講演会を催され、それに参加される途中、お仲間と農園に立ち寄ってくださった。

10時半、専務と農園でお別れしてタマゴを860個積んでお店に帰りスーツに着替える。トヨタの岡本店長が11時半に愛車を超特急で整備してくださり、その洗車してある車に乗り込んで空港に急いだ。浅野先生は12時15分着でわたしがお迎え役であるから。

イエローハット山口営業所には200名近くの方がお集まりになられ、13時30分からはじまる「降りてゆくという生き方」を楽しみにしておられた。

浅野先生はたいへん明瞭な発音で90分のご講演を、80歳とは思えない力強い内容のお話をしてくださった。特に印象深いお話は「ビリに学ぶ」(わたしがつけたタイトル)である。屋久島で火力発電所から排出される温水を利用してウナギの養殖を手がけた方が事業におお失敗したのは、「ビリを見ておけよ」と指導されたにもかかわらず、餌食いのいい活発なウナギの稚魚を見て満足していた。しかし、活発なウナギの下にいるビリのウナギは餌を食べることができずにどんどん死んでいった。

よい政治家とは、貧困にあえぐ人にどう光りをあたえることができるか。よい経営者とは、会社でいつも問題をおこすような社員をリストラせず生かせるか。そうすれば必然的に社会はよくなり経営もよくなる。ビリに学べという内容であった。

鶏は200羽の群がおれば200番までの順列がある。そのビリがイジメで殺されることがある。その殺され方は内臓を尻の穴から引き出されるというせい惨な場面になる。そのイジメがおきる要因を排除すれば群は安定している。つまりビリが殺されない、群がストレスを感じない養鶏をすればいいのである。羽数に応じた餌箱の数。巣箱は入りやすい数と位置にあるか。光りの入り方はいいか。など、ビリが殺られない飼い方をすれば理想的な養鶏になる。それが「降りてゆくという生き方」につながる。まさに養鶏一年生のわたしは我が意を得たりの内容だった。

01/02/26(月) 05:34 六さん(JAG07563)


| 電子メール | スペシャルエッグ | 1月 | 2月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |