JAG07563 六さん 2月27日しんあい農園日記

 

新倉敷駅前の焼鳥屋「鳥田金」その主は趙さん。去年の5月末、奥さまと開園祝いにきてくださった。きのう夕方「明日行くから」と一方的な電話があった。

3月1日に500羽のヒヨコが入るので、その受入れ準備に忙しい時であり、しかも火曜日は山口市内の配達が午後からある。普通ならばお断りであるが、店を休んでまで来られるというから、そのなりゆきに従うことにした。

12時過ぎにおお慌てで小郡インターに行くと奥さまも一緒である。自宅まで先導しながら家内に「ご夫婦じゃ」と昼飯の追加注文をした。「あんたの仕事の邪魔はせんから」と、午後の配達につきあうという。いつもは愛犬が座る場所にきょうは大男を乗せて配達に出た。

来た目的が薄々わかりはじめた。1月18日、愛娘が結婚して神戸に嫁いだのは知っていたからささやかなお祝いをさせてもらった。どうやらそれが寂しいようである。もうひとつは、今年市から多額の移転補償金をもらってお店の移転がある。その店舗の構想が決まらないいらだちがあるようだった。

3時ごろに配達は終わった。下関に鶏のもも焼きでビルをつくった焼鳥屋があると聞いていたので、高速移動で行くことにした。下関の案内ならば望月さんであるから電話をした。5時に韓国商店街に出てきてくれることになった。釜山から「かつぎ屋」のおばさんが毎日運んでくる韓国の食材が売られている一画は日本を離れたような雰囲気がある。ここで奥さまは海苔・冷麺・サムゲタンなどいろいろ買い込んでいた。望月さんは商店街のみなさんと仲良しである。

それから、目的のもも焼きに行った。メニューはふたつだけ。「かた」(廃鶏 350円)と「やわ」(若鶏 500円)である。火力の強いひちりんで塩コショウだけで焼いてくれる。店のタタミは黒くお世辞にもきれいとはいえない。それでももも焼きは絶品のうまさで、わたしは両方を食べた。「かた」のほうが底味があってうまいような気がした。運転があるのでお茶で食べたが、近々電車で来てみようと思うぐらい美味かった。つまみのキャベツもよかった。

我が家に午後8時帰りついた。当然我が家で泊まってもらえると家内も用意していたが「小倉の同胞にあいにいく」と勝手なオヤジはいいはじめた。鳥田金特製の13年もの焼酎を土産において小倉に向けて走りだした。

6時間近くオヤジさんの話しを聞かせていただき、わたしが言うべき言葉はあまりなかったが、それでも心にベルトがかかっていることは感じた。いまおおきな節をこえようとしておられる。

01/02/28(水) 05:29 六さん(JAG07563)


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