JAG07563 六さん 3月2日しんあい農園日記

農園は宇部市小野が所在であるが、生活圏は楠町吉部である。小野と案内すると道に迷う人でも、吉部と言うと案外たやすく来ることができる。一ヶ月前に吉部農協に鶏の餌とおもって頼んだクローバー2反分の種がまだ来ない。そんなゆっくりとした時間がながれている。

名物(わたしがそう決めた)は豆腐である。仕出屋さんのとなりで毎朝つくられる豆腐は腰がつよく大豆の味がする。これを手に入れるには、前日農協の売店かショップ井上に頼んでおくと確実である。毎週10丁ぐらいわたしは買っている。一番美味しいのは、朝、出来立てのぬくもりがある豆腐に醤油をかけて食べるのが最高である。出歩くたびに各地に持参しているが人気がたかい100円の品である。

もうひとつ、吉部八幡様がある。歴史を感じる風情をただよわせ吉部の守り神として小高い場所にある。野村宮司さんは県神社庁で要職をしておられるというが、里親として何人もの子供を育てあげておられる野村宮司の横顔もある。

豆腐や八幡様にしても、それを声たからかに外に言いもせず、自分の信念どうりに淡々と生きておられるからすばらしい。気がついたら、こんなすばらしい方がいた。こんなにおいしい豆腐があった。という具合である。

その反対は「差別化」という言葉に表される自己主張である。タマゴも例外ではない。その過剰な表示にはおどろくことがある。もともと差別化とは、他を蹴落としても自分は生きていきたい。そんな響きを言葉から感じる。

わたしは、例えばパソコンは広島リコーのN課長から買わせていただくと決めている。値段で言えばもっと安いものがあるかもしれない。それはなぜか?考えてみるとNさんの仕事に対する姿勢だと思う。値段の差別化はある面たやすいが、人柄の差別化は容易ではない。あの人から買えば安心。これが商売の基本ではあるまいか。

安心して買っていただけるタマゴとは、わたしの生き方もその中身になる。

01/03/03(土) 05:26 六さん(JAG07563)


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