JAG07563 六さん 3月8日しんあい農園日記

 

春が来た来たと喜んでいたら、朝からの吹雪でいっきに冬に後戻りした。短時間で農園周辺は真っ白になった。今年が特に寒いのかも知れないが、暖房なしでする仕事を初体験しているわたしには「地球温暖化」が信じられない。動いているときはいいが、タマゴを検査しているときは足元からゾクゾクと冷えてくる。絹の靴下を貸さね履きして、長靴を履いていてもそうである。

そんな雪の日に限って皮肉にも配達範囲がひろがる。山口市内経由でお店に帰り、それから下関行きと250キロコースになった。きのう宮崎往復の余韻がまだ腰に残っている。とにかくやるしかない。

半日で3回(7時・9時・10時)集卵する。少しコマメすぎるが、このぐらい頻繁に集めるとタマゴが汚れないし、ヒビや割れの発生が減るから。きょうは特にヒビなどが少なくたくさんのタマゴがとれた。

1時過ぎお店に帰り「2時に出る」とタマゴをお店に運びいれて家内と娘に言う。昼食を済ませて1時40分。それでも2時まで熟睡した。雪が舞い散る国道を下関に向かう。途中、猛吹雪で視界が悪くなるぐらい荒れた。

浪花の荒川さんにお届けがいつも最初。開店前のお店ではみなさんが真剣な面持ちで立ち働いておられる。はりつめた空気が浪花の味を支えている。きょうはアミ漬けを「母の里が大牟田の長洲で、そこでつくっているので・・・」とたくさん頂戴した。わたしの九州検索エンジンが動いた「長洲・・・金魚ですね」荒川さんがニヤリと笑った。まだわたしの九州通は健在である。余談であるが、会話をすると九州のどこが出身か言葉を聞けばおおむね当てることができる。

南風泊魚市場の食堂に納品。先週バラの花束を納品している。奥さんが「あのバラよかったよ!大喜びしてもらった」と言いながらタマゴ代をくださった。土産店 ふくの里には炭を見本で持っていった。「これは売れると思うよ」と女性店長が太鼓判。望月さんのお店では昆布茶の接待。米屋では主がタマゴを運んでくれた。

雪が降ろうが、少々疲れていようが、みなさんから心にベルトをかけていただきながら商売ができる。本当にありがたい。だんだんタマゴの行商が面白くなってきた。

01/03/09(金) 05:40 六さん(JAG07563)

 

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