JAG07563 六さん 3月16日しんあい農園日記

朝、タクロウ君が興奮気味で「きのう帰りに熊を見ました!」と言う。夕暮れでハッキリ確認できなかったが犬ではない。たぶん熊だろうと。雪の積もった朝、鶏舎の周囲にたくさんの獣の足跡がある。糞もいろいろな種類がある。農園の夜は動物天国なのかもしれない。

午後、宇部市内の配達に出た。松月院の末次ご住職は、わたたしが尊敬する宗教家のひとりである。言うこととヤルことが一致する人である。前の会社時代、ご縁をいただき、年に何度も出版のお手伝いをさせていただいた。小冊子を無償で配っておられる。その編集をしながらわたしはご住職に惚れ込んだ。

戒名というが、戒名で人の値打ちは決まらない。ご葬儀で10万円以上お包みされたら10万以上の金額はお返しします。などと文中で述べておられる。それはけしてパフォーマンスではなくお人柄である。

あるときご住職がすごい企画をされた。壇家のなかに活躍しているシャンソン歌手がおられ、お寺でリサイタルを企画されたのである。その決断のよさにチケットを買い求めた。会場の本堂は満員になった。開演前の挨拶で。

きょうは、みなさまに本物のシャンソンを聴いていただく企画をたてました。お寺は社会に門戸を開いていなければなりません。歌手はハイヒールを履かないといつもの声量が出ません。本堂にハイヒールで・・・・不謹慎だとはわたしは思いません。

いわゆる葬式仏教ではなく、地域の日常の生活に根をおろしたお寺でありたいと願われているように思った。

玄関でタマゴを手渡し、しばらく近況について質問をされた。いちいち大きくうなずかれ「そうですか」を繰り返された。おいとまするわたしに「頑張ってください」と、床に頭をつけて礼をされた。

質素に生き。威張らずに。人の話しを本気で聴き。言うこととヤルことが一致する。どれかひとつでも身につけて人生を終わりたいものである。

01/03/16(金) 21:07 六さん(JAG07563)


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