JAG07563 六さん 3月24日しんあい農園日記

 

宇部掃除に学ぶ会 第50回目の朝をむかえた。

鍵山先生にはじめてお会いしたとき「凡事徹底」という言葉を教えていただいた。その言葉どうり、人数が少なくても、台風がきても、周囲から無理解や誤解の声が聞こえても月一回の掃除を続けてきた。そして、この輪が広がりをみせはじめ今回も145名という、掃除で心を磨こうという参加者になった。

わたしは鍵山先生が各班を巡回指導されるお伴をした。その途中、食堂の排水や隣接する民家から出る汚水が溝にたまったゴミやヘドロでよどんでいるところを通過した。ひととおり巡回を終え「さぁ、やりましょう」と先ほどの溝に行った。

道具がない。と躊躇したのはわたしだけで、素手でゴミをどんどんあげられ、そのなかにある空缶、ビン、ビニール類を選別される。わたしも鼻をまがりそうなヘドロに手を入れて一緒にさせていただいた。この光景は、校舎裏側であり誰の目にふれるわけでもない。鍵山先生を開会式で「言うことと、やることが一致するお方です」とご紹介させていただいたが、まさにそれを徹底される方だと痛感した。

今回50回で宇部の代表をおりて、農園の地域で掃除をひとりではじめていきたいと願っていた。内心、農園の地鎮祭をしていただいた吉部八幡様のトイレからやろうかと思っていた。閉会式がはじめる前、会場をご提供いただいた県鴻城高校のひとりの先生が挨拶にこられた「いつか僕も掃除に参加させてください。僕は吉部八幡宮の息子です」と。なんと表していいかわからない感動が身体をつらぬいた。

昨年4月、20年お世話になった会社で最後の朝礼をむかえた日、雨などで建築が遅れていた農園建築の棟上げと重なった。この朝、わたしは「ありがたい」と心底思った。ひとつの幕をおろす日、もうひとつ新たな舞台の幕があいたのである。今回も、引退の挨拶をさせていただく5分前に新たな幕があいた。

午後、農園に戻るとタクロウ君とD君コンビが汗をかいて働いていた。「D君、今朝はちゃんと起きたか」と尋ねると「5時半にいちど起きたけどまた寝ていた。でも6時に目が覚めたから大丈夫でした」と明るい表情でこたえた。

夕方自宅に戻り、風呂で疲れをいやした。夕食は近くの焼肉屋で家内とふたりでささやかな慰労会をした。

01/03/25(日) 05:10 六さん(JAG07563)


| 電子メール | スペシャルエッグ | 1月 | 2月 | 3月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |