日曜はタクロウ君とＤ君を休ませるので、２０００羽の鶏をひとりで世話することになる。朝７時前から、昼は３０分休んだが午後４時ごろまで働いた。動きながら鍵山相談役から聞かせていただいた言葉を反芻していた。

「他店の広告以下に安売りします。というのは最低ですね」とわたしが問いかけた。

「他店より安くします」ということは、自分の店では利益をしっかり確保するので、つまりは問屋や関係会社に「安くしろ」と押し付けるのです。日本中の商売する人が赤字ギリギリで経営したらどうなりますか。国はなりたたないと思います。例えば、「他店より･･･」という広告を大事にする奥さんのご主人は、会社で利益を出そうと頑張っているのです。

３月、本社ビルが完成しました。その後、ある孫受け業者の方がお礼に来られました。この工事金額を調べてみると安いのです。いま都内では不景気といいながら多くのビルが建っていますが、全部が過剰な競争を建設業者がおこない、利益の出ない工事をしています。

会社の工事を請け負っている業者に余分に３億円の支払をさせていただきました。わが社は５０年でこのビルを償却しますから大丈夫です。わたしも買い物をするとき「まけてくれ」と言ったことがない。でも余分に支払ったことはないから、この言葉にはまいった。

釜山の李先生とは１０数年おつきあいさせていただいている。森 信三先生のご自宅に知人に案内してもらったとき、森先生が「わたしの国が、あなたの国に大変なご迷惑をおかけしました」とタタミに頭をすりつけられた。それ以来、李先生は実践人の仲間入りをされ、いまや日本各地で毎月講演活動をしておられる。その、芦屋の森先生ご自宅に案内をされた方と掃除の会で出会いがあった。

会場の県鴻城高校に立腰教育にきておられる、山口県熊毛の西本先生である。とても温和なお顔付から人柄がうかがえる。李先生からお名前は何度もうかがっていたのでご挨拶ができた。これも掃除のおかげである。

01/03/26(月) 05:27 六さん(JAG07563)