六さん 4月1日しんあい農園日記

2000羽の鶏をひとりで世話する日曜がきた。近代化された養鶏ならば、自動で餌を送り、タマゴを集めるがここでは手間をかけることに価値をおいているから体力勝負である。

価値とは、今回のD君がそうであるように、仕事がいくらでもあるので人を受入れることが容易である。これを自動化すれば受入れる隙間がなくなる。効率を求めていくということは、人を少なくしていくという面がる。

家内が10時過ぎに来てくれ助かった。午後1時のお店にタマゴを届けるには午前中が勝負である。8群で2000羽の鶏舎からタマゴを半日で3回運びだす。これだけでもいい運動になるから。

少し遅めの昼飯を食べてテレビを観ていたら寝ていた。

3時ごろ鶏舎を見回りしていたら問題が発生していた。3月1日に入れた新鶏舎の2群500羽この巣箱の裏側は通路になり、ここから両方のタマゴを集めることができる。この採卵場に鶏が10羽いた。こんなことは起きるはずがない。両方の部屋と仕切られているのは、金網の巣箱であり、空間といえばタマゴが転がり出るスペースしかない。マジックショーである。

どこからこの部屋に入ったか。いくら探してもわからない。鶏10羽は大騒ぎしている。この鶏をどちらかの群に返すのは簡単であるが、またこの問題は繰り返すし、群の数が合わなくなると産卵率の計算がなりたたない。

よし!腹を決めた。どこから鶏がこの部屋に出てくるか確認してやろう。板キレを持ち込んで座った。約40分、ひとつの巣箱のタマゴが出る狭い隙間から鶏の頭が出た。続いて胸が出てスルリとこちらに出てきた「やった!」。すぐに現場に行ってみると、その金網の床の部分がゆるく、見た目にはわからないが、鶏が2羽そのうえに乗る重さでとたわみが生じて隙間が広くなる。その隙間から脱走したわけである。

現場がいつも答えを出してくれる。

01/04/02(月) 04:52 六さん(JAG07563)


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