JAG07563 六さん 4月4日しんあい農園日記

きのう夕方、フナが農園横の川で産卵をはじめたので見にいった。一瞬頭に血が逆流したような気がした。川岸から数メートル先に無数のタマゴが沈んでいた。これまでになかった光景であるから犯人はD君だと容易に想像できた。

とにかく今口をひらけば感情的になるので、一晩おいて明日の朝までわたしも考えて言おうと言葉を飲み込んだ。

こんな常識がわからんか!という怒りがなかなかおさまらない。まだワカサギを投網でとる人も大勢やってくる。日曜にはたくさんルアーフィシングの人もやってくる。それが水面下にタマゴがあるということではどうなろう。せいぜい血圧をあげたところで「それでも・・・・」と思い返すところも出てきた。

「あずかる」とD君をご両親から、わたしの責任下においたのであるから、これはまぎれもなくわたしの責任と受け止めるべきである。でないとあずかった意味がない。ともにダンゴで歩もうというわたしの願いにはならない。

先日の宇部掃除に学ぶ会で、鍵山会長に渡邊えっちゃんが質問している「わたしは、路上にタバコを投げ捨てる人を見ると腹がたちますが、鍵山さんは腹がたちませんか」と。----その光景を見て腹をたてる人より、わたしは拾う人になりたいと思っています。とご返事された。

朝は車のフロントガラスに薄っすらと氷がはっていた。朝礼でひととおり一日の予定をの捨てたタマゴのことに話題をかえた。「今回のことをいろいろ考えた結果、これから俺が川に入って拾う。今後は川にモノを捨てるな。川だけではない、タバコの吸い殻などを平気で投げ捨てるようなことはするな。農園には大勢の人が来られる、なかにはタバコや紙屑を平気で捨てる人がいるが、落ちていたら拾え、拾ったあとの気持ちは絶対に違うから」。

彼らが仕事をはじめたので、わたしは河原におりてパンツ一枚になった。奥歯がガタガタと鳴る。ヘソあたりまでの深さにあるタマゴを拾うと顔が水につけないにしても、首まで水につかってしまった。ずぶ濡れのままシャワーに行き、温水であたたまった。「お前が捨てたタマゴはお前が拾え!」とやらずに良かった。

タマゴを20個買いに来られたお客さまに「ありがとうございます」とタクロウ君が言うと、D君もそれに唱和していた。ボツボツでええからD君。

01/04/05(木) 04:56 六さん(JAG07563)


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