JAG07563 六さん 4月11日しんあい農園日記

朝はえっちゃん特製のソーメンを4人でいただいた。彼女は柳井市に取材があるので早々に発った。長男は8時から仕事にとりかかった。わたしは後藤さんとお茶を飲みながら歓談した。話しながら自分自身に言い聞かせたことがある。

前の仕事では、年間の売り上げが500万円以上あるような市議会から、年間40万円ぐらいの小規模な村役場まで約200団体と契約をしてきた。交通の利便がよく、売り上げが大きい団体との新規契約には競争相手の会社が次々に参入してきて、いきおい単価の値引合戦になる。そしてうまく契約できたとしても、毎年の契約更新時にはそれが繰り返され、何度も通いながら、単価も思うようにならないまま続けていく。というのが相場であった。売上げという見かけの裏には、なかなか苦労が多かった。

反面、例えば、日向市から山道を50キロ、約1時間半ぐらい片道走るのにかかるような秘境の椎葉村には、いくら強い競争相手も効率が悪いのかまったく営業に来ない。対馬や壱岐など離島といわれるところもそうだった。「よくここまで営業に来てくれましたね」と感謝された経験がたくさんある。

タマゴも実はそうである。最近少ない数で「持ってきてください」と頼まれることが多くなった。火曜は山口市、木曜は下関市が配達日なので、それに合わせてくださるお客さまには10個でももって行く。正直「面倒だなー」と思うこともある。

しかし、後藤さんと仕事の話しをするなかで、こんな少ない数のお客さまをたくさんかかえたほうが強いですよね。という結論になった。そのことを鍵山先生が著書「良樹細根」であらわしておられる。強い樹木には小さい根がたくさんはっていると。

D君が農園に来てもうじき一ヶ月になる。一番おおきな変化はタクロウ君がしっかりしてきたことである。わたしは彼に鶏の世話のほぼ全部を任せきっている。それが違う方向に向かうとき「それはちがう」と軌道修正するだけである。タクロウ君の頭のなかでは、きょう一日、D君をどう使おうか。午後からは何をさせようかと段取り回路が動いているに違いない。わたしに対する言葉も丁寧であり、的確になった。D君のおかげでわたしもタクロウ君も成長している。

夕方6時、タクロウ君から指示されてトイレ掃除を黙々としているD君の姿があった。

01/04/12(木) 05:38 六さん(JAG07563)


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