JAG07563 六さん 4月14日しんあい農園日記

農園は15日がお給料日。今月はその日が日曜なので土曜に支払をする。朝礼のあとD君に「ちょっと来い」とわたしの部屋に呼んだ。

彼の給料10万円は、アパート代、食費、携帯などを見込んで両親が決めた額であり、事前にわたしの元にその現金が届く、それを給料という名前で渡すことになって、その初回が今回である。

彼が「10万ぐらいではやれん」と言っていることは承知している。さすがに正座をしてわたしを見ている。座り方はよくなった。「ふたつ言うぞ」と切り出した。

まず挨拶が非常に悪い。農園に着いたら俺を探してでも朝の挨拶を元気よくせい!いまのお前の挨拶は、歩きながら、俺が声をかけたら、首で挨拶をしているが、ああいう横着な挨拶は挨拶の内には入らん。まず背筋を折って一礼して、頭をあげて「おはようございます」と大きい声で言う練習をせい。

次、この給料がお前にとっては少ない額かも知れんが、10万円は農園の2日分の売上げということを知っておけよ。彼はハッとした顔つきになった。

昼、正志が言った「D君が、僕は働いてこれだけ多くのお金をもらったのは初めてです。いろいろ差し引いたら5千円余るの思うので、日曜に作業服を買いに行きます」こんな会話があったそうだ。ええ子じゃないか、と内心喜んでいるところに携帯が鳴った。相手はタクロウ君である。携帯で呼ばれるときはいい事ではない。

D君が腹が痛いので医者に行きたいと言います。わたしは電話をD君にかわらせ事情を尋ねた。しきりと具合が悪いとしか言わない。よし、タクロウ君に頼んでアパートに帰れ、それで夕方も悪かったらわたしに連絡せい医者に連れて行こう。疑いの心が半分おきた。現金を持って逃げるかな、でも作業服の話しは嘘ではないと思う・・・・。父親に連絡をしておいた。

夕方6時半ごろ父親から電話があった「アパートにおりました!ご心配をかけました」この電話でわたしの胸のつかえがとれ息が楽になった。正志を農園に泊めて今後の話しをした。400グラムのいい和牛で特製スキヤキをつくった。缶ビール9本と焼酎にウィスキーを飲んで農園の将来を語りあった。いい酒である。

01/04/15(日) 06:48 六さん(JAG07563)


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