JAG07563 六さん 4月19日しんあい農園日記

 

吉部八幡宮近くの県道沿いの畑に石を積み上げているおじいさんがいる。朝でも昼でも、夕方もその姿を見ることができる。その石はまるでミニュチュア万里の長城である。思いきって車を停めてこの石垣がなにかを尋ねてみた。

もう80歳近いおじいさんが----この場所は屋敷の跡です。ほら、ここが井戸の跡ですよ。もう歳ですからできるかどうかわかりませんが、こうして石を取り除いて少しずつ畑にしているのです。わたしの記憶では、寒い冬の日このおじいさんは石を積み上げていた。

また、美祢市に通じる山間の農家の庭先では、おばあさんが地面に座って草をむしっておられた。田舎暮らしでは、年老いても仕事はいくらでもある。それが苦痛といえば苦痛だろうが、楽しみで取り組んでおられるようわたしの目にはうつる。

掃除の会で最年少は、村上輝晃君(小4)である。彼のご両親は神原小学校のPTA会長をされており、掃除の会でこの小学校を3回お掃除させていただいたとき参加をされ、それ以後家族で常連となられた。

輝君の視点はいつも純粋で的確であり、またその表現力(文章)も独特の味がある。昨年からパソコン通信をマスターして、ときおりその文章でわたしに示唆をあたえてくれることが多い。先日、わたしとタクロウ君にプレゼントがあった。わたしのプレゼントは「木を植えた人」という冊子であり、タクロウ君も同じではないかと想像している。

朝、「おい輝君からプレゼント」と彼に袋を渡すと、最高の笑顔で受け取ってくれた。この笑顔を輝君に見せたいぐらいである。タクロウ君には「会社では工場長とか営業部長とかおるが、タクロウ君は現場責任者、つまり工場長のつもりでこれから取り組んでくれ」と以前話しをした。いつもよく気配りをして働いてくれる。でもアパートと農園の往復の毎日で友達がまだいない。そんな彼にこのプレゼントは潤いに違いない。

潤いといえば、いまタクロウ君を県立山口高等学校定時制に入学させる動きをしてくれている方がある。タクロウ君に「応援するから通ってみるか」と尋ねたとき、彼は即座に「はい!」と応えた。通信制より学園生活がある夜学がいいとその方がアドバイスしてくださった。わたしもそのことが嬉しくてしょうがない。

01/04/20(金) 05:46 六さん(JAG07563)


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