JAG07563 六さん 4月24日しんあい農園日記

わたしの10数年来の友人、富士通の上田部長と唐戸魚市場の松村専務は中学時代を萩市で過ごされ旧友同士である。そのご縁で毎年3人で酒を飲む機会がある。恒例になっている。

今年は、農園から車で10分の温泉宿「天宿」でその会をもうけていただいた。わたしが参加しやすいという配慮であり、正志も仲間に加えていただいた。7時から酒を飲みながら近況を語り合うが、それがなかなか勉強になる。

正志が4月から働きはじめた感想をボツボツ話しをしたが、わたしは「なるほど」と聞いていた。それはタクロウ君と正志のかかわりだった。それはわたしも知っている光景である。

鶏が月に何羽か死ぬ。特に病気というわけでもなく大きな群でいると喧嘩やイジメなどが原因である。まだ死んでいない鶏を発見したとき、もう1日か2日の命だろうと経験でわかるが、殺すわけにもいかないので別の小屋にうつしておく。その鶏を何とかしようとタクロウ君は、鶏を抱えて水を飲ませてたりしている。それで元気になった鶏はいないのに。

また、最近は5月に食肉にする予定の群から10羽を試験的に業者に出して、その肉を薫製などに加工することも試みた。捕まえながらタクロウ君の目が潤んでいたという。

わたしも1年、タクロウ君と向き合うなかでハッとする彼の優しさに何度も出会うことがあった。

夕方、一足先に温泉宿に行くのでタクロウ君を探した。彼は鶏舎にバケツと雑巾を持ち込んで巣箱の中を拭いていた。巣箱の底は針金でタマゴが転がり出るようになっているが、その針金が汚れていると生み落されてまだぬれているタマゴに汚れが付着することがあり、その汚れが出ないよう週に一度はこの作業を続けているという。巣箱の数は全体で400近くある。こんな彼の努力でいいタマゴがとれているのである。

黙々と農園を支えてくれる彼に感謝の気持ちでいっぱいになった。

7時から9時まで食堂で飲み、部屋で焼酎を飲んだ、途中30分わたしは寝ていたらしい。まぁ楽しくよく飲んだ。

01/04/25(水) 05:50 六さん(JAG07563)


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