JAG07563 六さん 4月25日しんあい農園日記

 

福岡県と大分県の県境に築城養鶏があり、ここでは村会議員もされている古野社長がさまざまなアイデァですばらしい養鶏をされている。わたしは、鶏舎の建築において何度もここで学ばせていただいた。

5月中に、昨年はじめて入れた群(170羽)が450日齢に達するので入れ替えをしょうと思う。つまり淘汰しなければならない。この群から多くの勉強をした。鶏にとっても素人の飼い主のもとでいろいろストレスがあったことだろう。思い出深い群ではあるが、マニュアル通りに、最近ではタマゴの品質もだいぶ悪くなりかわいそうであるが処理しなくてはならない。

今年、1月3日だったかたまたま訪れた、下関市長府の田中食鳥にご縁がうまれ、3月には正志が10日ほど鶏の解体実習もさせていただいた。これからはここに鶏を持ち込んで肉としての商品化を目指していこうと計画している。望月さんの魚加工技術でご協力していただき薫製などある程度の商品化の目処はできつつある。

きょうは生肉としてどう有効利用できるかを試験するため、10羽を田中さんに運び込んだ。明日、何軒かのレストランなどに持ち込み検討していただく手配ができている。

昼に鶏を運びこみ、その足で築城養鶏まで国道10号線を走った。この道は30年近く大分や宮崎に営業で走りなれた道である。沿線の自治体とは全部ご縁がある。

古野社長と一時間あまり情報交換をさせていただいた。餌や卵価のこと、それに肉をどうするかという共通の話題に花が咲いた。なかでもわたしが意外に思ったことがある。

群には必ずイジメられる鶏が一羽はいる。いつも周囲におどおどしながら鶏舎内をせわしく走りまわり、ろくに餌や水もとれないぐらいビクビクしている。たまに餌にありつくと、それは必死で餌をついばむ。そんな鶏を保護してやると、数日してまた同じ境遇の鶏がうまれ、その繰り返しでわたしは20羽以上も群から隔離したことがある。殺されてはいけないと思うから。

でも、そのイジメにあっている鶏はそれなりに生きており、その鶏がイジメられるおかげで他の鶏までイジメが広がることはなく、群の安全ということからいうと、その鶏の存在は大切であるということをはじめて知った。少々複雑な心境ではあるが経験から納得できた。

夜、農園は寒さを感じたので暖房を入れた。

01/04/26(木) 05:33 六さん(JAG07563)


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