JAG07563 六さん 4月27日しんあい農園日記

 

午後、D君のことで保護司に面会にいった。気が重い時間だった。

5時過ぎ、お掃除仲間で醤油を製造販売しておられる林さんが、醤油を満載した軽四で立ち寄ってくれた。わたしより二歳年上で、ご縁は綿田先生主宰の「話し方サロン」の同期である。

来て下さった目的がわからないまま世間話しで時間を費やした。西郷隆盛が「欲がない」と言った言葉がもう昔から理解できない。とポツリと言われたので、これかな!とわかった。林さんを一言であらわすと「不器用」とわたしは言う。それは生真面目に人生を歩んでおられる。大学を終えたとき先生から「人に迷惑をかけない人になれ」と言われた言葉をいまでも思い出しては軌道修正するという真面目さがある。

家業の醤油は、奥さま(お子さんはいない)とふたりで夜つくり、昼、約千軒あるという個人のお客さまに販売して歩かれる。休みは年に4日ぐらいしかないそうである。軽四は4年目で20万キロも走っていると言う。お掃除の会で、感動したときは感想発表は民謡を歌うというユニークな面もあり、みなさんから慕われておられる林さんである。

「欲」と「願い、あるいは祈り」。言葉で分けるとすれば分けられる。その場合、欲というと私欲など悪い願望をあらわすことで、西郷さんは、日本をよくしたいという願いと、欲をわけて表現されたのではないでしょうか。と返答したら「わかった」と席をたたれた。

わたしも「わかった」ことがある。林さんの人生のなかで一番残念なことは、奥さまが大事にしておられた骨董の食器などを、売ってほしいと来られた方に奥さまに相談なしで売ったことだと悔やまれる。あれさえなければよかった・・・と後悔さした話しを聞かせていただいた。

引越しのとき、おばあさんが息子が庭でタライを燃やしている場面で「それも焼いたのか」と肩をおとした話しを聞いたことがある。そのタライは息子が産湯をつかったモノで、おばあさんには宝であった。

そんな、人の心を大切にできる林さんの人生がすばらしい。と感動した。

明日は第51回の宇部掃除に学ぶ会。農園倉庫からトラックに掃除道具を満載して久しぶりに我が家に帰った。

01/04/27(金) 21:57 六さん(JAG07563)

 

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