六さん 5月1日しんあい農園日記

毎朝7時半ごろ正志がやってくる。それまでに鶏舎の戸を開放し、犬2頭の散歩、山羊を草むらにつなぎ、薩摩などの鶏を放す。そして朝食を済ませて食器を洗っておく。けっこう朝の時間は忙しい。

正志が帰ってまだ一ヶ月に満たないが、これまでやりたいけれど時間的にできなかった仕事を彼がやってくれ、朝の時間にいろいろ相談してくれる。彼もこの仕事で家族を養うという責任があるので真剣に取り組んでくれる。

いまは予約してくださる方に対して、きょうのタマゴをどうお届けできるかという数字を毎朝届けてくれる。それと鶏肉をどう販売していくか、処理の時期、価格設定、営業先など取り組んでいる。

初うみタマゴなど鶏が若いうちは、カラがキメ細かい、触ってみるとすべすべしている。一方、400日齢を過ぎるころからザラザラのキメが荒いタマゴをうみはじめる。いま農園では最初に入れた1群がその時期に到達しようとしている。6月早々には肉として喜んでいただくことができる。

何軒か正志がレストランに農園の鶏をきちんと解体したものを提供させていただき感想を聞かせていただいた。頭のついたガラ(骨)まで試験したいと申し出があった。採卵目的の鶏なので味がどうなのか、その道がまったくの素人なので感想を聞かせていただくまで不安だった。硬くて商品にならない。と言われると、肉としての価値をあきらめ、どの養鶏場とも同じように廃鶏として捨てなければならない。

結果はすこぶるよかった。美味しいという評価を得た。またガラも流通しているガラよりはるかに味がいいということであった。肉もガラも仕入れたいといわれる。肉のほとんどは望月さんのご協力を得ながら薫製にしたいと思うが、1〜2軒のお店にはお肉をご提供して喜んでいただくことができると幸せである。

正志が朝、ダンボールを抱えてきた。中身は、先日の「宇部掃除50回大会」に参加してくださった福岡市のTさんから、それは大量の食料が届けられた。「わたしも単身赴任生活の経験があります。食事が大変でしょうから、せめてこのことで応援させてください」とメッセージが添えられていた。たった一回、それも挨拶程度の会話しかしていない方から過分な品をいただき恐縮。声援に応えられる生き方をしなければならい。

午後、県立大学図書館勤務の前新さんがタマゴを買いに来てくださった。えっちゃんのご縁でいまではタマゴのお客さまである。彼女もえっちゃん同様に似顔絵が商売として描ける。くわえて職業柄かちょっとした言葉でも意をつくして伝えるということが上手いとわたしは評価している。

夕方は、下関板金の松本専務が立ち寄ってくださり、もう2棟追加で鶏舎を注文させていただいた。

01/05/02(水) 05:30 六さん(JAG07563)

 


| 電子メール | スペシャルエッグ | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |