JAG07563 六さん 5月8日しんあい農園日記

 

鶏舎のコバエがいるということは、糞や割れたタマゴの始末が悪いというサインである。午前中、タマゴを集めたときコバエが多いと感じたときは、午後からどこに原因があるかさがしている。必ずその原因はあるので始末する。そういうタマゴの割れたものや、毎日取り替える巣箱の新聞紙は風のない朝に焼却する。ただ火をつけただけでは糞が燃え残るので薪も一緒に燃やしている。

正志とそのゴミを燃やしていると、4日ぶりにタクロウ君の車が着いた。いつも思うが、帰省したあとの顔つきはとてもいい。そのいい顔でやってきた。まずは犬2頭と交流してから「おはようございます」と元気な声が出た。その顔と声でいかに連休が充実していたか察しがつく。

実家で父親と酒を飲んだことはいつも彼の自慢である。わたしは父親を知らないのでそのあじはわからないが、対等に父親と酒を飲むことは嬉しいことだろうと思う。自宅の犬が太りすぎていたことも心配していた。

そしてなにより、庄原市のお掃除仲間が大歓待してくださったことが今回の帰省で一番の収穫であったろう。そんな楽しかったひと晩をいろいろ語ってくれた。タマゴを検査するときは、口は自由であるから。

おそらくタクロウ君にとって、わたしが親しくさせていただいているお掃除仲間がなぜもてなしてくださるのか、それがわからないかもしれない。わたしもお掃除にご縁ができた当時はそれが理解できなかった。

心を開いて見せることはできないが、もし見せられるとしたら、その一番いい部分でお互いがつきあっているのがお掃除仲間ではないだろうか。どうしたら便器のこの汚れがとれるかと、懸命に便器と向き合い、それが落ちたときのひそかな喜びを共有している仲間意識のようなものがあるのかも知れない。いい世の中にするには掃除が近道と思う仲間意識かも知れない。庄原のみなさんに歓待していただいたことは、タクロウ君のいい思い出になり、励みになることだろう。

山羊を連れて歩くタクロウ君の姿が数日ぶりにもどってきた。終日、黙々と働き7時半過ぎに帰っていくといういつものペースが農園に戻った。

01/05/09(水) 04:59 六さん(JAG07563)

 

| 電子メール | スペシャルエッグ | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |