JAG07563 六さん 5月23日しんあい農園日記

 

9時半ごろ大型バスが農園に着いた。きょうは山大附属養護学校の「職場見学」を引き受けた日である。生徒、教官、保護者の約50名が、一時間の予定で農園を見学される。

昨年の秋、教育実習で2週間農園に通った重兼君の顔もあった。彼の号令でわたしに向けての挨拶(一礼)があった。ちょうど雨が止んでいたので園内を歩きながらみなさんの質問に答えた。

一日に餌はどのぐらい食べますか。農園の時間(就業)はいつですか。山羊はなぜいるのですか・・・・ふと思った素朴な質問がたくさん出てきて楽しい時間が過ぎていった。印象的な言葉があった。それは、鶏舎にFM放送をスピーカーから流しているのは、突然の音に鶏が驚かない配慮をしている。とわたしが説明したら、男の子が手を挙げた「とても嬉しいことです。鶏にそんな配慮をしてくださり感激しました。ボクも音には敏感なのです・・・・」この子が、こんな言葉で自分の心を伝えてくれたのは、ずいぶん音で悩んだのかもしれない、それで質問の時間なのにお礼を言った。金子みすずは詩のなかで、イワシの心になったり、雪のしたの草の心になったりしているが、それと同じ心だなぁーとわたしは深く感動していた。すばらしい感性だ。

午後から、宇部市農業委員会を訪ねて田を埋め立てる手続きの指導をあおいだ。担当は農園をはじめる前にお世話になった職員さんだった。去年、申請手続きに何度も通ったころはスーツであったが、きょうは完全に百姓スタイルなので少し驚かれた様子であった。丁寧に教えてくださり、審査は25日なので明日中に申請すれば早いですよ。と好意的な言葉も付け加えられた。法務局で登記簿など必要書類を受け取り、それを自宅に戻って家内に託した「明日は下関の配達日なので、午前中にこの書類を農業委員会に届けて提出してくれ。もし問題があれば電話をわたしにしてくれ。25日の審査を通したいから」。

審査に加わる部署の人や土木関係者にご挨拶をしておいた。別にしなくてもいいが、しておいたほうが無難なことは昨年の各種審査でいやというほどわかったから。農園に戻り、地元の農業委員の方にもご挨拶をしておいた。

夜から大雨になり、近くで落雷の音も聞こえるようになった。問題ははなちゃんである。雷が一番恐いので、もう震えがとまらずたいへんである。鶏ではないがテレビの音量をあげて、わたしの布団の側で寝かせた。

01/05/24(木) 05:13 六さん(JAG07563)


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