JAG07563 六さん 5月27日しんあい農園日記

 

昨年5月から一日も休まずに家内とわたしは働きとおした。元旦の朝もわたしはタマゴを集めて餌をやった。そのタマゴを家内は発送した。二泊で休もうという日が来た。ただし一泊は農園で、もう一泊は湯布院の宿を予約してある。

昼前に家内は農園に来た。午後からは浜田市から十数名の方(日本創造研究所)がわたしの生き方を聞きたいと来園され二時間お相手をさせていただき、夕方、近くの温泉に行き、その足でタマゴとお肉のお客さまでログハウスのレストランサル ワーレに席をとっているので、温泉に行こうとしたらおじさんが来た。

目つきが鋭いので普通の人ではない。わたしは直感した。雑談を交わしながら素性をさぐってみるとこのおじさんとわたしはご縁があった。この冬、三回地元の方を通して猪肉を頼んだ。キロ5千円でいつも3キロ頼み、我が家に大勢仲間を呼んで猪鍋をした。それは美味しい猪肉だったが、その猪を獲ったのがこのおじさんだった。

銃の許可はもらえん---と聞くとこのおじさんの過去が少しはわかる。それでもこの冬に40頭は猪を捕まえたという。その猟はまさにマタギの世界であり、わたしは温泉をキャンセルして聞き入った。この冬に徳山の山奥で熊に襲われた猟師がナイフひとつで熊と渡り合い自分も怪我を負いながら熊を倒している。その猟師も銃の許可がとれない素性の男で仲間であるという。

猟は犬5頭を連れて山に入る。犬は猪をめがけて突進して耳に食いつくよう訓練してある。耳はふたつしかないので5頭は順番に噛みつく。その犬の首には小型無線機が取り付けてあり、その鳴き声や猪のうなり声を聞きながら山を駆け抜けて現場に行く、とにかく早く行かないと犬が猪に突き殺される。毎年2頭ぐらいは殺されるという。

死闘の現場につくとナイフで猪の心臓をひと突きで仕留めるという。そのナイフを「これで」と見せてくれた。短い刀身であるが研ぎ澄まされており刺し身包丁ぐらい切れそうであった。このナイフひとつで40頭もの猪を仕留めたのである。

素人猟師は猪をその日に解体するが、俺は内臓は抜いてから一晩水につけて体温を下げてからひとりで解体する。だから俺の猪肉は美味い。内臓を抜くときは手が熱いほどの体温があるぞ。7月20日、みなさんが農園に集まる日、その狩りのビデオがあるというので見せてくれと頼んだ。こんな猟の映像は他にはないぞ。と自慢気だ。タマゴと鶏肉を土産に差し上げたら、近いうち4キロぐらいのスッポンを持ってくるから鍋で飲もうと言ってくれた。楽しみである。

サルワーレでは、湖面に夕陽が落ちる席が予約でとってあった。オーナーにおまかせしますから鶏肉とタマゴ料理をお願いした。 ビールのあと赤のハーフを頼んだら、いい赤のフルボトルにしてあまりはコルクで栓をしてはどうですか。と言われたが、栓の必要なしで一本飲み干して帰った。ホタルが舞っていた。

01/05/28(月) 04:53 六さん(JAG07563)


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