JAG07563 六さん 5月29日しんあい農園日記

 

朝、風呂から由布岳を眺めた。もう一年働いて、また来年も九州を訪れようと思った。

たっぷり豪華な朝食を済ませて向かったのは日田市豆田の町なみである。九州は隅々まで知り尽くしているが、豆田は気になりながら訪れていない。わたしは観光ガイドの「るるぶ」などで紹介される場所はあまり興味がない。例えば宮崎ではシガイアは行く気もしないが、椎葉村の民宿には何度も泊まったことがある。ハッキリ表現できないが、人の営みがあるほうが好きである。

豆田は天領時代のなごりが残る町なみが300メートルぐらいあった。車を駐車場にとめて歩いた。想像以上に土産物屋が多く、その呼び込みにはうんざりした。

次は、九州では好きな場所、小鹿田(おんた)に向かった。日田市内から車で30分ほど山間に焼き物の小鹿田はある。ここは10年ぐらいまえに訪れおおきな感動があったので、家内に見せておきたかった。石を積み上げた小さい棚田が山の上まであり、もう田植えが終わっている。二ヶ所ほど精米の水車小屋が道路わきにある。10年前と同じ風景を見ながら小鹿田に着いた。

大型バスが入れない狭い場所に、数軒の窯元がある。その作品は飾りものではなく素朴な生活道具である。粘土をこまかくするために大木をくりぬきキネを3本どの窯元もこしらえている。そのくりぬいたくぼみに山水を流して、天秤状態のキネは満水になるとドスン!と粘土を砕く、3台のキネは水の力だけで24時間動いている。だから、ドスンという音があちこちから耳に届く。

記念に焼き物を買おうと家内が粘土をこねているおばさんに言うと、どうぞ見てください。そして決まったら呼んでください。と言い仕事を続けていた。この自然にとけこんだ営みにわたしは深い感動をおぼえる。

午後は、中津市まで移動して和菓子の桃屋甚平衛を訪ねた。お土産を買う目的と店主の加来さんに会いたかった。お店に入ると若い店員さんが「あら!」と笑顔で迎えてくださった。このお店の慰安旅行が韓国慶州のナザレ園だったのは3年前で、わたしはその添乗員として博多からビートルでおともさせていただいた。

亡くなられたご主人が広島掃除の会で「一度、足立さんナザレに連れて行ってください」と名刺を差し出され、ご主人は亡くなられたが約束を果たしたことがある。突然の訪問なのに奥さまに歓待していただき恐縮した。

農園には5時過ぎに戻った。6時過ぎまで家内は夕食とカレーをつくってくれて自宅に帰った。また、愛犬との農園生活に戻ったが、しっかりリフレシュさせていただいた。よし、頑張ろう。

01/05/30(水) 05:28 六さん(JAG07563)


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